2024年、ティファニーは年3回の価格改定を実施し、多くのファンを驚かせました。1月30日、6月11日、そして10月23日と立て続けに行われた値上げでは、シルバージュエリーからゴールド・プラチナ製品まで幅広いアイテムが対象となり、日本市場での価格が大幅に上昇しています。特に10月の値上げではシルバーアクセサリーを中心に平均6%前後の価格上昇が見られ、中には10%以上値上がりした人気アイテムもありました。

本記事では、2024年に行われたティファニーの値上げについて詳細な情報をお届けします。各回の値上げ率や対象商品、人気アイテムの価格推移、さらには値上げの背景や理由、今後予想される値上げについても解説します。これからティファニーの購入を検討している方や、すでに所有しているアイテムの価値に関心がある方にとって、価値ある情報満載でお届けします。
記事のポイント!
- 2024年のティファニー価格改定は1月、6月、10月の3回実施され、その内容と値上げ率
- 人気アイテム(Tスマイル、バイザヤード、ハードウェアなど)の価格変動の詳細
- ティファニーが値上げを実施する背景や理由(原材料費高騰、為替変動など)
- 2025年に予定されている次回値上げの情報と対策方法
ティファニー値上げ 2024の全貌と最新情報
- 2024年にティファニーは年3回の値上げを実施
- 1月30日の価格改定では平均約4%の値上げとなった
- 6月11日の価格改定では平均3.8%の値上げとなった
- 10月23日の価格改定ではシルバージュエリーが約6%値上げされた
- 各値上げでは商品カテゴリーによって値上げ率が異なる
- 2024年の値上げでも最大の値上げ率は10%超えだった
2024年にティファニーは年3回の値上げを実施
2024年、ティファニーは3回の価格改定を実施しました。これは近年のハイジュエリーブランドにおける値上げ傾向の中でも注目すべき頻度です。調査によると、ティファニーは2022年と2023年にそれぞれ4回ずつ値上げを行っており、2024年も同様のペースで価格改定が進んでいました。
1回目は1月30日、2回目は6月11日、そして3回目は10月23日に実施されました。こうした頻繁な価格改定は、世界的な原材料費の高騰や為替変動などの外部要因に対応するためと考えられます。
特筆すべきは、各回の値上げが異なる商品カテゴリーをターゲットにしていたことです。1月と6月は全体的な値上げでしたが、10月の値上げはシルバージュエリーに特化したものでした。これは市場状況や原材料価格の変動に応じて、柔軟に価格戦略を調整していることを示しています。
ティファニーでは値上げの約2週間前にオンラインストアや正規店で事前告知を行うことが一般的であり、公式メールマガジン登録者には通知が送られます。こうした情報を早くキャッチするためには、公式メールマガジンの登録やSNSのフォローが効果的です。
2024年の値上げパターンからすると、通常1年に3〜4回程度の価格改定が行われると考えられます。次回は2025年1月17日に予定されていることが公表されています。購入を検討している方は、この情報を踏まえて計画を立てることをおすすめします。
1月30日の価格改定では平均約4%の値上げとなった
2024年最初の値上げとなった1月30日の価格改定では、全国のティファニーブティックで平均約4%の価格引き上げが実施されました。この値上げは「ニューヨーク小売価格の変動に対応するため」と公式に発表され、一部商品を除いてほぼ全てのアイテムが対象となりました。
具体的な値上げ率をいくつかのアイテムで見てみると、人気の「Tスマイルペンダント」シリーズでは、ミニサイズが115,500円から118,800円へと2.9%上昇し、スモールサイズは163,900円から171,600円へと4.7%の上昇となりました。また「ハードウェアブレスレット」は145,200円から152,900円へと5.3%上昇するなど、アイテムによって値上げ率に違いが見られました。
興味深いのは、一部のアイテムは値上げ対象から除外されていたことです。例えば「Tワイヤーリング」や「ノットリング」などは価格据え置きとなり、値上げ率0%でした。この選別的な価格戦略は、商品の人気度や在庫状況、競合製品の価格などを考慮して決定されたものと推測されます。
この1月の値上げに先立ち、ティファニーは1月13日から2月4日まで全国のブティックで「ティファニー ブライダル フェア」を開催しました。このタイミングでの特別イベント開催は、値上げ前の駆け込み需要を促す狙いもあったかもしれません。
調査によると、1月の値上げは2023年9月の値上げから約4ヶ月後に実施されたもので、ティファニーの定期的な価格改定サイクルに合致するものでした。こうした計画的な値上げは、今後も同様のパターンで続く可能性が高いと考えられます。
6月11日の価格改定では平均3.8%の値上げとなった

2024年2回目となる6月11日の価格改定では、平均3.8%の値上げが実施されました。この値上げでは「0.18ct以上のダイヤの付いた商品は対象外」とする事前告知があり、主に小型のダイヤモンド付きジュエリーやダイヤモンドのない商品が対象となりました。
人気アイテムの価格変動を詳しく見ると、「Tスマイル」シリーズのネックレスは、スモールサイズが171,600円から176,000円に上昇し、約2.56%の値上げとなりました。また、「バイザヤード」シリーズでは、0.05ctのイエローゴールドネックレスが159,500円から165,000円へと約3.45%上昇しました。
この6月の値上げで最も高い値上げ率を示したのは「パロマ・ピカソ オリーブリーフ バンドリング」で、シルバー製品が67,100円から72,600円へと約8.2%上昇しました。時計カテゴリーでは「ティファニー カクテル 2-ハンド パヴェ ウォッチ」が3,960,000円から4,125,000円へと約4.17%上昇するなど、高額商品でも顕著な値上げが見られました。
6月の価格改定の特徴は、各お品物の価格帯によって値上げ額が決まっていたことです。これにより、次回の値上げでいくらになるのかも予測しやすくなっています。例えば、10万円台の商品は3,000円〜5,000円程度、100万円台の商品は3万円〜5万円程度の値上げとなる傾向がありました。
興味深いのは、6月の値上げでカルティエの「ダヌーブ」とティファニーの「バイザヤード」の価格差が明らかになったことです。類似デザインながら、ネックレスではティファニーの方が約2万円高く、ピアスではカルティエの方が約9万円安い状況でした。このような競合ブランドとの価格比較は、購入を検討する上で参考になるでしょう。
10月23日の価格改定ではシルバージュエリーが約6%値上げされた
2024年3回目の値上げとなった10月23日の価格改定は、シルバーアクセサリーを中心に実施され、平均約6%前後の値上げ率となりました。この値上げは事前から噂されており、シルバージュエリーに特化した価格改定となりました。
この値上げで最も高い上昇率を示したのは「エルサ・ペレッティ オープンハートペンダント」で、152,900円から168,300円へと10.07%も上昇しました。これは2024年の値上げの中でも特に高い上昇率であり、オープンハートというティファニーの代表的デザインが大きく値上げされた点は注目に値します。
2位は「エルサ・ペレッティ ハイタイドピアス」で9.59%の値上がりとなり、3位は「ティファニー ビクトリア ダイヤモンド ヴァイン ネックレス」でプラチナ素材ながら9.37%の値上がりとなりました。シルバージュエリーの価格改定の中に、プラチナ素材のネックレスが含まれていたのは意外な点でした。
この10月の値上げは、6月の価格改定から約4ヶ月後に実施されており、ティファニーの値上げサイクルとしては予想の範囲内でした。しかし、シルバージュエリーに特化した値上げは、素材価格の変動や市場戦略の変化を示唆しています。
シルバー製品は比較的手頃な価格帯のため、ティファニーの入門アイテムとして多くの顧客に選ばれています。そのため、この値上げは特に若年層や初めてティファニーを購入する層に影響を与える可能性があります。値上げ後もシルバーアイテムは他素材と比べれば依然として手頃ですが、徐々に価格差が縮まっていく傾向は続くでしょう。
今回の値上げでは前回までなかった新規ラインや新商品も対象となっており、「ティファニー1837」や「ティファニーフォージ」などの新しいラインナップも価格改定されました。こうした新ラインも含めた全体的な値上げは、ブランド全体の価格戦略の一環と考えられます。
各値上げでは商品カテゴリーによって値上げ率が異なる
2024年のティファニーの値上げを詳しく分析すると、商品カテゴリーやラインによって値上げ率に明確な差があることがわかります。これは戦略的な価格設定の一環であり、需要の高さや原材料コスト、ブランド内でのポジショニングなどが考慮されたものと考えられます。
シルバー製品の値上げ率は全体的に高い傾向にありました。特に10月の値上げでは、シルバージュエリーが平均6%前後値上がりし、一部のアイテムでは10%を超える値上げが見られました。一方で、ゴールドやプラチナといった貴金属を使用した製品は、6月の値上げでは3〜5%程度の上昇にとどまるケースが多かったです。
ダイヤモンドの有無も値上げ率に影響していました。例えば、6月の値上げでは0.18ct以上のダイヤの付いた商品は対象外とされました。しかし、小さなダイヤモンドが付いた商品は値上げ対象となり、「オープンハートペンダント」の5Pダイヤモンド付きモデルなどは約10%の値上げとなりました。
人気ラインごとに見ると、「Tスマイル」や「バイザヤード」などの定番人気シリーズは比較的抑えめの値上げ率となっていました。1月と6月の値上げでは、これらの人気シリーズは2〜5%程度の上昇にとどまりました。一方、「エルサ・ペレッティ」シリーズなどのアイコニックなデザインは、10月の値上げで大幅に価格が上昇しました。
ウォッチカテゴリーでは、高額商品でありながら値上げ率は3〜4%程度と比較的抑えめでした。6月の値上げで最も高い上昇率を示したのは「ティファニー カクテル 2-ハンド パヴェ ウォッチ」で約4.17%でした。高額商品は絶対額での値上げ幅が大きくなるため、率としては控えめに設定されているようです。
結婚指輪・婚約指輪カテゴリーも重要な分析対象です。「ティファニー セッティング」などの代表的な婚約指輪は、平均3〜4%程度の値上げとなりました。婚約指輪は高額商品であるため、値上げ率は控えめながらも、金額ベースでは大きな上昇となっています。
2024年の値上げでも最大の値上げ率は10%超えだった
2024年のティファニー値上げを総括すると、最大の値上げ率は10%を超える商品もありましたが、全体平均では各回とも10%を下回る範囲の値上げとなりました。10%を超える値上げがあったのは10月の価格改定時の「エルサ・ペレッティ オープンハートペンダント」で、10.07%の上昇率を記録しました。
この10%を超える値上げは、過去の値上げと比較しても高い水準です。例えば、6月の価格改定で最も高かった「パロマ・ピカソ オリーブリーフ バンドリング」でも8.2%にとどまっていました。10月のシルバージュエリーを中心とした値上げは、シルバー素材の価格上昇や需要の高まりを反映したものと考えられます。
興味深いのは、同じブランド内でも商品によって値上げ率に大きな差があることです。例えば、10月の値上げでは上述の「オープンハートペンダント」が10%超の値上げとなる一方、同じエルサ・ペレッティのデザインでも他のアイテムは6%程度の値上げにとどまっていました。これは個別商品の人気度や在庫状況に応じた細やかな価格調整が行われていることを示唆しています。
過去の値上げと比較すると、2022年と2023年の値上げ平均が7%と6%だったのに対し、2024年は平均4〜5%と若干抑えめになっています。しかし、一部アイテムの値上げ率は依然として高く、特に人気の高いデザインやシルバー素材の製品は大きな価格上昇を見せました。
これらの値上げが市場に与える影響も無視できません。価格上昇により、ティファニーの製品は徐々に高級路線へとシフトしており、特にシルバージュエリーなどの比較的手頃な価格帯の商品も徐々に高額化しています。これにより、新規顧客の獲得が難しくなる可能性もありますが、一方でブランドとしての高級感やステータス性は強化されることになります。
2024年の値上げ状況を見ると、今後も同様のパターンで価格改定が続く可能性が高いと言えるでしょう。特に2025年1月17日に予定されている次回の値上げは、平均6.4%程度と予測されており、一部アイテムではさらに10%を超える値上げも懸念されます。購入を検討している方は、このような値上げ傾向を念頭に置いて判断することが重要です。

ティファニー値上げ 2024の詳細と人気商品の価格推移
- 人気商品「ティファニーT スマイル」の値上げ前後の価格比較
- 「バイザヤード」の値上げ率は平均約4%程度だった
- 「ハードウェア」のシルバーアイテムは10月に大きく値上げされた
- 「エルサ・ペレッティ」シリーズは2024年で最大10%以上値上げされた
- 結婚指輪・婚約指輪は2024年にどの程度値上げされたのか
- ティファニー値上げ 2024の背景には原材料費高騰と為替変動がある
- まとめ:ティファニー値上げ 2024の総括と今後の予測
人気商品「ティファニーT スマイル」の値上げ前後の価格比較
「ティファニーT スマイル」はそのシンプルで洗練されたデザインから、幅広い年齢層に人気のシリーズです。2024年の3回の値上げにおいて、このシリーズも例外なく価格改定の対象となりました。その価格変動を詳しく分析してみましょう。
1月の値上げでは、ミニサイズのイエローゴールド(YG)モデルが115,500円から118,800円へと2.9%上昇し、スモールサイズは163,900円から171,600円へと4.7%上昇しました。また、ピアスは145,200円から148,500円へと2.3%、ブレスレットは159,500円から163,900円へと2.8%の上昇となりました。
続く6月の値上げでは、スモールサイズのイエローゴールドモデルが171,600円から176,000円へとさらに2.56%上昇し、ホワイトゴールド(WG)モデルは185,900円から191,400円へと2.96%上昇しました。特にダイヤモンド付きモデルは、スモールサイズのホワイトゴールドで489,500円から506,000円へと3.37%の値上げとなり、ダイヤなしモデルよりも若干高い値上げ率となりました。
10月の値上げでは主にシルバージュエリーが対象だったため、ゴールド製の「Tスマイル」シリーズは大きな値上げはありませんでした。しかし、シルバーパーツを含むモデルでは若干の価格改定が見られました。
総合すると、2024年を通して「ティファニーT スマイル」シリーズは平均して5〜7%程度の値上げとなったことがわかります。特にスモールサイズのイエローゴールドモデルは年初の163,900円から年末には176,000円超となり、約7.4%の上昇となりました。
この「Tスマイル」シリーズは、ティファニーの中でも比較的最近登場したコレクションであるにも関わらず、そのシンプルで使いやすいデザインから急速に人気を獲得しました。緩やかなカーブを描いたTのロゴが笑顔を表現しているというコンセプトは多くの顧客の心を掴み、芸能人やインフルエンサーも多く愛用しています。値上げにもかかわらず人気は衰えておらず、今後も安定した需要が見込まれるでしょう。
「バイザヤード」の値上げ率は平均約4%程度だった
ティファニーを代表する人気シリーズ「バイザヤード」は、2024年の値上げにおいて平均約4%程度の価格上昇となりました。一粒ダイヤといえばバイザヤードを思い浮かべる方も多く、初めてのハイブランドジュエリーとしても選ばれることの多いこのシリーズの価格推移を詳しく見ていきましょう。
1月の値上げでは、バイザヤードのブレスレットが111,100円から115,500円へと4.0%上昇し、ペンダントは145,200円から148,500円へと2.3%上昇しました。また、ピアスは178,200円から185,900円へと4.3%の値上げとなりました。
6月の価格改定では、0.05ctの一粒ダイヤモンドのイエローゴールドネックレスが159,500円から165,000円へと3.45%上昇し、0.08ctのプラチナネックレスは189,200円から195,800円へと3.49%上昇しました。また、3石タイプのローズゴールドモデルは407,000円から423,500円へと4.05%の値上げとなりました。
バイザヤードシリーズは、ダイヤのサイズや地金のバリエーションが豊富なのが特徴です。調査によると、2024年の値上げでは、ダイヤのカラット数によって値上げ率は3〜4%程度と比較的安定していました。これは、バイザヤードが定番人気商品であり、急激な価格変更を避ける意図があったと推測されます。
興味深いのは、バイザヤードと競合関係にあるカルティエの「ダムール」シリーズとの価格比較です。2024年5月にカルティエがダムールのXSサイズを15%以上値上げしたのに対し、ティファニーのバイザヤードは比較的控えめな値上げにとどまりました。それでも、現在はティファニーのバイザヤードの方がネックレスで約2万円高く、一方でピアスはカルティエのダムールの方が約9万円安い状況となっています。
バイザヤードは水流のように繊細なチェーンに、ベゼルセットされたダイヤモンドが特徴的なデザインで、シンプルながらも上品な輝きを放ちます。日常使いにも適したこのデザインは、価格改定後も安定した人気を保っており、今後も堅調な需要が見込まれるシリーズといえるでしょう。
「ハードウェア」のシルバーアイテムは10月に大きく値上げされた

ティファニーの「ハードウェア」コレクションは、都会的で力強いデザインが特徴で、2017年に登場して以来、男女問わず高い人気を誇っています。特に2024年10月の値上げでは、このシリーズのシルバーアイテムが大きく値上げされました。
10月の価格改定では、「ハードウェア スモール リンク ブレスレット」のシルバーモデルが157,300円から168,300円へと6.99%も上昇しました。これはシルバージュエリー全体の平均値上げ率である約6%をやや上回る数値です。一方、同じブレスレットのローズゴールドモデルは803,000円から825,000円へと2.74%の上昇にとどまり、素材によって値上げ率に差があることがわかります。
ハードウェアシリーズは、6月の値上げでもターゲットとなりました。「ダブルリンクペンダント ラージ」のイエローゴールドモデルは627,000円から643,500円へと2.63%上昇し、「スモールリンクネックレス」のイエローゴールドモデルは1,639,000円から1,683,000円へと2.68%上昇しました。高額商品ながらも、値上げ率は比較的抑えめでした。
「ハードウェア」シリーズは、1962年のデザインに着想を得て、「変わり続ける愛の力を表現する」というコンセプトで2017年に発売されました。不朽のエネルギーと自由奔放な精神を表した、力強い重量感のあるデザインが特徴で、特にチェーンの存在感は他のブランドにはない魅力となっています。
このシリーズは男女問わず着用しやすく、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンに対応できる汎用性も人気の理由です。特にシルバーモデルは比較的手頃な価格帯であることから、ティファニーの入門アイテムとしても選ばれてきました。しかし、今回の値上げにより、その「入門」としての位置づけは少し変わってくるかもしれません。
10月の値上げ後も「ハードウェア」シリーズへの需要は衰えていないようです。特にシルバーモデルは値上げ後も他素材と比べれば手頃な価格帯であり、アイコニックなデザインが好まれています。今後の価格動向も要注目のシリーズといえるでしょう。
「エルサ・ペレッティ」シリーズは2024年で最大10%以上値上げされた
「エルサ・ペレッティ」シリーズは、デザイナーのエルサ・ペレッティによる有機的で美しいデザインが特徴で、ティファニーを代表する人気コレクションの一つです。2024年の値上げにおいて、このシリーズは特に大きな価格上昇を経験しました。
10月の価格改定では、「エルサ・ペレッティ オープンハートペンダント」のシルバーモデルが152,900円から168,300円へと10.07%も上昇し、2024年のティファニー値上げの中で最大の値上げ率を記録しました。また、「エルサ・ペレッティ ハイタイドピアス」のシルバーモデルも160,600円から176,000円へと9.59%上昇するなど、エルサ・ペレッティコレクション全体で大きな値上げが見られました。
6月の値上げでは、「オープンハートペンダント」の5Pダイヤモンド付きイエローゴールドモデルが302,500円から330,000円へと約9.1%上昇しました。この時点でも他のコレクションと比較して高い値上げ率となっていました。
エルサ・ペレッティのオープンハートは、シンプルで美しいハートモチーフが特徴のアイテムで、多くの人がティファニーのイメージとして思い浮かべるアイコニックなデザインです。特にシルバー925製のモデルは比較的手頃な価格帯であることから、初めてのティファニージュエリーとしても人気があります。
しかし、2024年を通して約10%の値上げとなったことで、その「入門アイテム」としての位置づけが変わる可能性があります。シルバーモデルでも値上げ後は44,550円〜168,300円と幅広い価格帯となっており、特に高額モデルはかなりの値上がりとなりました。
エルサ・ペレッティのデザインは時代を超えた普遍的な美しさを持ち、長年にわたって多くのファンに愛されてきました。そのため、値上げにもかかわらず需要は堅調であると予想されます。ただし、今後も同様のペースで価格が上昇し続けると、購入のハードルが上がる可能性もあるでしょう。
エルサ・ペレッティコレクションの中でも特に値上げが顕著だったオープンハートシリーズは、シンプルでありながらも独創的なデザインが多くの人の心を掴んでいます。値上げ後も変わらぬ人気を誇りますが、購入を検討している方は今後の価格動向にも注目する必要があるでしょう。
結婚指輪・婚約指輪は2024年にどの程度値上げされたのか
ティファニーの結婚指輪・婚約指輪は、多くのカップルにとって憧れのアイテムです。2024年の値上げにおいて、これらのブライダルジュエリーはどのような価格変動があったのでしょうか。
調査によると、2024年の値上げでは結婚指輪・婚約指輪カテゴリーは平均して約3〜5%の価格上昇となりました。特に1月の値上げに先立ち、ティファニーは1月13日から2月4日まで全国のブティックで「ティファニー ブライダル フェア」を開催していました。このタイミングでの特別イベントは、値上げ前の駆け込み需要を喚起する狙いもあったと考えられます。
具体的な価格変動を見ると、ティファニーの代表的な婚約指輪「ティファニー セッティング」は、ダイヤモンドのカラットサイズによって異なりますが、約3〜4%の値上げとなりました。特に人気の高い1カラット以上のダイヤモンドを使用したモデルは、100万円を超える価格帯で販売されており、値上げ率は控えめながらも、金額ベースでは大きな上昇となっています。
結婚指輪コレクションでは、「ティファニー トゥギャザー」や「ティファニー フォーエバー」が主な値上げ対象となりました。特に6月の値上げでは、これらのコレクションも平均3〜4%程度の価格上昇を経験しました。
注目すべきは、2025年1月17日に予定されている次回の値上げでは、結婚指輪全体で5〜10%の値上げが見込まれていることです。これはこれまでの値上げ率を上回る可能性があり、婚約指輪や結婚指輪の購入を検討しているカップルにとっては検討が必要な情報です。
また、ティファニーのブライダルジュエリーの特徴として、個別登録ダイヤモンドの調達工程に関する情報を提供している点が挙げられます。クライアントアドバイザーから情報を入手できるほか、ティファニー ダイヤモンド鑑定書にも記載されており、透明性の高さがブランドの強みとなっています。
値上げの背景には、ダイヤモンドをはじめとする原材料の価格上昇や、ティファニーが取り組む「責任あるダイヤモンド調達」などのサステナビリティへの投資も一因と考えられます。こうした取り組みは製品の付加価値を高める一方で、コスト増加につながる側面もあります。
ブライダルジュエリーは人生の大切な瞬間を象徴するアイテムであるため、多くのカップルにとって価格以上の価値があります。しかし、継続的な値上げにより、購入のハードルが上がっているのも事実です。購入を検討している場合は、値上げ前のタイミングでの検討や、予算に合わせたカラット数の調整なども選択肢となるでしょう。
ティファニー値上げ 2024の背景には原材料費高騰と為替変動がある
2024年にティファニーが複数回の値上げを実施した背景には、主に原材料費の高騰と為替変動という2つの大きな要因があります。これらの外部要因がどのようにティファニーの価格改定に影響を与えたのか、詳しく見ていきましょう。
まず第一の要因である原材料費の高騰について考えてみましょう。ティファニーのジュエリーは、金やプラチナ、シルバーなどの貴金属やダイヤモンドなどの宝石を使用しています。これらの素材は世界的な情勢の不安定さや経済危機の影響を受けやすく、近年は価格が大きく上昇しています。特に、ロシアのウクライナ侵攻により、主力鉱山のあるロシアからの貴金属供給が難しくなったことが大きな影響を与えました。
金価格は2023年から2024年にかけて大きく上昇し、過去最高値を記録しました。プラチナやシルバーの価格も上昇傾向にあり、これらの原材料コストの増加がダイレクトに製品価格に反映されています。特に10月の値上げでシルバージュエリーが大きく値上がりしたのは、シルバー価格の上昇も一因と考えられます。
第二の要因である為替変動も重要です。ティファニーは米国のブランドであるため、円安が進行すると日本での価格に直接影響します。2024年を通して円安傾向が続いたことで、ドル建ての仕入れコストが円換算で増加し、それが販売価格に反映されました。1月の値上げ時には「ニューヨーク小売価格の変動に対応するため」と公式に発表されており、為替要因が大きいことが示唆されています。
さらに、見落とされがちですが、物流コストの高騰も値上げの背景として重要です。世界的な燃料価格の上昇や人件費の増加により、製品の輸送にかかる費用が急激に上がっています。これにより、ティファニーの商品を日本に輸入するための経費が増え、結果として販売価格にも反映されるようになりました。
他にも、ティファニーが取り組む持続可能性への投資も価格上昇の要因の一つです。「持続可能なダイヤモンド」や「倫理的に調達された金」の使用にはコストがかかります。こうした社会的責任への取り組みは、ブランド価値を高める一方で、製品価格にも影響を与えています。
また、ティファニーは2021年にLVMHグループの傘下に入りました。LVMHは高級品の価格を維持・上昇させることで知られており、ティファニーブランドをより高級路線にシフトさせる戦略も値上げの背景にあると推測されます。
これらの要因が複合的に作用し、2024年のティファニー値上げが実施されました。原材料費と為替という外部要因に加え、企業戦略としての側面も見逃せません。今後もこれらの要因が継続する限り、ティファニーの価格改定は続く可能性が高いでしょう。

まとめ:ティファニー値上げ 2024の総括と今後の予測
最後に記事のポイントをまとめます。
- 2024年、ティファニーは1月30日、6月11日、10月23日の計3回の価格改定を実施
- 1月の値上げは平均4%、6月は3.8%、10月は6%前後の値上げ率
- 10月の値上げはシルバージュエリーに特化し、エルサ・ペレッティのオープンハートペンダントが最大10.07%上昇
- 人気シリーズの「Tスマイル」は年間を通して5〜7%程度の値上げとなった
- 「バイザヤード」の値上げ率は平均4%程度と比較的控えめだった
- 「ハードウェア」のシルバーアイテムは10月に6.99%の値上げとなった
- 結婚指輪・婚約指輪は平均3〜5%の価格上昇となった
- 値上げの背景には原材料費の高騰、為替変動、物流コストの上昇がある
- 2025年1月17日に次回の価格改定が予定されており、平均6.4%程度の値上げが予測される
- ティファニーの価格戦略は商品カテゴリーやラインによって異なり、人気商品や定番商品は比較的控えめな値上げとなる傾向がある
- 今後も原材料費や為替の動向によって値上げは継続する可能性が高い
- 購入を検討している場合は値上げ前のタイミングでの検討や、中古市場の活用も選択肢となる