ミキモトの真珠ネックレスを長く美しく保つために欠かせないのが「糸替え」というメンテナンス。でも、いつ、どこで、どのように行えばいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?特にミキモトの高級パールジュエリーは、適切なケアでその輝きと価値を保つことができます。

この記事では、ミキモトの真珠ネックレスの糸替えについて詳しく解説します。無料で受けられるサービス内容や推奨される頻度、糸替えの際の流れ、さらには日常的なお手入れ方法まで、パールネックレスをベストコンディションで維持するための情報を網羅的にお届けします。大切なジュエリーを長く愛用するためのヒントをぜひ参考にしてください。
記事のポイント!
- ミキモトの真珠ネックレスの糸替えサービスは永年無料で利用できる
- 糸替えの推奨頻度や必要なタイミングがわかる
- 糸替え時の店舗での対応や流れについて理解できる
- パールネックレスの適切なお手入れ方法や保管の仕方を学べる
真珠ネックレスの糸替えとミキモトのサービス内容について
- ミキモトの糸替えサービスは永年無料で利用可能
- 真珠ネックレスの糸替えは年に1度が推奨される理由
- ミキモトの糸替えにかかる時間は約2週間が目安
- ミキモトの店舗での糸替え手続きの流れと体験
- 2023年からミキモトは環境に配慮した再生ポリエステル繊維を使用
- 糸替え時に合わせて行われるパールのクリーニングサービス
ミキモトの糸替えサービスは永年無料で利用可能
ミキモトでは、自社製のパールネックレスの糸替えを永年無料で提供しています。このサービスは、購入証明書があれば特別な費用は一切かからないという顧客に優しい内容です。ミキモト製のネックレスを長く美しく使い続けるための、ブランドの信頼と誠意が感じられるサービスといえるでしょう。
高級ジュエリーブランドとして知られるミキモトが、このようなアフターサービスを無料で提供している点は、真珠ジュエリーの価値を維持するための重要な取り組みと言えます。一般的なジュエリーショップでは糸替えに数千円から1万円程度の費用がかかることを考えると、ミキモトの無料サービスはかなりお得です。
ただし、特殊なデザインのネックレスは有料となる場合もあるため、事前に確認が必要です。また、海外店舗での対応は有料になることもあるようです。いずれにしても、ミキモト製のパールネックレスであれば、基本的に購入店舗だけでなく、全国のミキモト店舗で糸替えサービスを受けることができます。
糸替え後に自宅へ発送を希望する場合は、送料が別途かかることがあります。店頭で直接受け取るか、送料を支払って配送してもらうかは、ご自身の状況に合わせて選択するとよいでしょう。
購入時の店舗が閉店していた場合や、引っ越しなどで遠方になってしまった場合でも、現在最寄りのミキモト店舗で糸替えが可能です。「店舗が変わってしまうと糸替えができないのでは?」という心配は無用です。ミキモトのネットワークは全国に広がっており、どの店舗でも同じクオリティのサービスを受けられます。
真珠ネックレスの糸替えは年に1度が推奨される理由
ミキモトでは、パールネックレスの糸替えを年に1度行うことを推奨しています。なぜこのような頻度が推奨されるのでしょうか。その理由はパールネックレスの構造と使用頻度に関係しています。
パールネックレスは、真珠と真珠の間に結び目を作りながら糸で通されています。この糸は使用しているうちに徐々に伸びたり緩んだりします。特に汗や化粧品などの影響で糸が劣化し、最悪の場合は切れてしまうリスクがあります。定期的な糸替えは、そのような事態を予防するための重要なメンテナンスなのです。
頻繁に着用する方は特に、糸の劣化が進みやすいため定期的な糸替えが重要です。毎日身につけている方であれば、年に1度の糸替えは決して過剰なケアではありません。一方で、冠婚葬祭など特別な機会にのみ着用する方の場合は、2〜3年に1度の糸替えでも問題ないかもしれません。
また、留め具の外側からネックレスをぶら下げた時に糸が見えるようになってきたら、それは糸替えのサインです。このような状態になると、着用時に糸が切れるリスクが高まるため、早めに糸替えを検討した方が良いでしょう。
パールネックレスを長く美しく保つために、定期的な糸替えは欠かせません。ミキモトの無料サービスを活用して、大切なジュエリーをベストコンディションに保ちましょう。頻度については個人の使用状況によって異なるため、店舗スタッフに相談してみるのも良いでしょう。
ミキモトの糸替えにかかる時間は約2週間が目安
ミキモトでパールネックレスの糸替えを依頼した場合、通常は約2週間程度でサービスが完了します。この期間は標準的な目安であり、店舗の混雑状況や特殊なデザインのネックレスかどうかによって変動することがあります。特に3月は卒業や入学シーズンで需要が高まるため、3週間ほどかかる場合もあるようです。
作業の内容としては、まず珠の状態と数を確認し、既存の糸を外してから新しい糸に通し直します。真珠の並べ方にも細心の注意が払われ、首もとで美しいラインを描くように調整されます。また、糸替えと同時にパールのクリーニングも行われるので、糸だけでなく真珠自体も新品同様の輝きを取り戻すことができます。
糸替えの期間中はネックレスを着用できないため、特別なイベントや冠婚葬祭が予定されている場合は、それらの日程を避けて糸替えに出すタイミングを計画するとよいでしょう。頻繁に使用する方にとっては、2週間ほどネックレスが手元にないのは寂しく感じるかもしれませんが、長期的な視点で見れば必要なメンテナンスです。
ミキモトでは2023年より、パールネックレス・ブレスレットの糸を経年劣化が起きにくい再生ポリエステル繊維100%の糸に変更しています(特殊ネックレスなど一部を除く)。この新しい素材の導入により、糸の耐久性が向上し、以前よりも長持ちするようになっているため、頻繁な糸替えの必要性は若干低下している可能性もあります。
糸替えの時期については、ご自身の使用頻度や状況に合わせて判断することが大切です。ミキモトの店舗スタッフに相談すれば、あなたのネックレスの状態に最適なメンテナンススケジュールについてアドバイスを受けることができるでしょう。
ミキモトの店舗での糸替え手続きの流れと体験
ミキモトの店舗でパールネックレスの糸替えを依頼する際の流れについて詳しく見ていきましょう。まず、お近くのミキモト店舗に真珠ネックレスを持参します。予約は必ずしも必要ではありませんが、事前に電話で確認しておくと安心です。
店舗に到着すると、スタッフが丁寧に対応してくれます。興味深いのは、糸替えという比較的シンプルなサービスを依頼した際でも、高級ジュエリーブランドらしい接客を受けられる点です。席に案内され、ドリンクメニューが提供されることもあります。ペリエやミネラルウォーターだけでなく、シャンパーニュなどのアルコール類が選べる場合もあるようです。
次に、スタッフが真珠の数を丁寧にカウントし、キズの有無を細かくチェックします。このプロセスはとても重要で、糸替え前後で真珠の数や状態に相違がないことを確認するためのものです。チェック後、預かり証が発行され、ネックレスを預けることになります。
糸替えが完了すると、店舗から連絡が入ります。受け取りに行く際も、再度ドリンクのおもてなしがあることが多いようです。この機会に新しい商品を見せてもらったり、パールについての知識を深めたりすることもできます。もちろん、購入の義務はありませんが、スタッフから新商品の紹介があることもあるでしょう。
店舗でのこのような体験は、単なるメンテナンスサービス以上の価値を提供しています。高級ブランドならではのおもてなしを通じて、顧客との関係性を大切にする姿勢が感じられます。糸替えのために店舗を訪れる機会を、ジュエリーの世界をより深く知る機会として活用してみるのも良いでしょう。
2023年からミキモトは環境に配慮した再生ポリエステル繊維を使用
2023年より、ミキモトはパールネックレス・ブレスレットの糸に重要な変更を加えました。従来の糸から、経年劣化が起きにくい再生ポリエステル繊維100%の糸へと移行したのです(特殊ネックレスなど一部を除く)。この変更は、製品の耐久性向上だけでなく、環境への配慮も意図されています。
再生ポリエステル繊維は、従来の素材と比較して劣化しにくいという特長があります。これにより、パールネックレスの糸が緩んだり切れたりするリスクが軽減され、結果として糸替えの頻度が減る可能性があります。環境負荷の削減と製品寿命の延長を同時に実現する、サステナブルな取り組みと言えるでしょう。
この素材変更は、ミキモトの環境への意識の高さを示すと同時に、顧客にとっても大きなメリットがあります。より長く安心してパールジュエリーを使用できることで、世代を超えて受け継がれる「一生もの」としての価値がさらに高まったと言えるでしょう。
ただし、このような素材の変更があっても、定期的なメンテナンスの重要性は変わりません。糸の状態は定期的にチェックし、緩みが見られた場合はミキモトの店舗に相談することをおすすめします。ミキモトの公式サイトによると、イラストのような糸の緩みが見られた場合は、糸替えを検討すべき時期とされています。
ミキモトの品質へのこだわりと技術革新は、真珠ジュエリーの品質と耐久性を高める不断の努力の一環です。糸の素材が変わっても、一つひとつの真珠を大切に扱う姿勢は変わらず、それがミキモトの真珠ジュエリーの価値を支えています。
糸替え時に合わせて行われるパールのクリーニングサービス
ミキモトでパールネックレスの糸替えを依頼すると、糸を新しくするだけでなく、真珠自体のクリーニングも同時に行われます。このクリーニングサービスは糸替えの一環として提供されるため、追加料金は発生しません。長年使用していると、真珠の表面に化粧品やほこり、汗などが付着して輝きが失われていることもありますが、プロによるクリーニングでその美しさを取り戻すことができます。
クリーニングの工程では、専門的な技術と道具を使って真珠の表面を傷つけることなく汚れを落とします。真珠は有機質の宝石であるため、強い化学薬品での洗浄は適さず、ミキモトならではの繊細な技術が必要です。化粧品の付着やくすみが気になっていた方も、クリーニング後の輝きに驚かれることでしょう。
また、クリーニングの際には真珠の状態も細かくチェックされます。万が一、表面にダメージがあった場合は、その状態や対応方法についてアドバイスを受けることができます。プロの目で真珠の健康状態を診断してもらえるのも、ミキモトでの糸替えの大きなメリットと言えるでしょう。
自宅でのケアだけでは落としきれない汚れもクリーニングによって解消されるため、「パールのテリが失われた」と感じていた方も、クリーニング後は驚くほど美しい輝きが戻っていることが多いです。真珠は使い込むほど独特の風合いと光沢を増す宝石でもあるため、定期的なプロのケアは長期的な美しさを保つ秘訣です。
糸替えと同時にクリーニングを受けることで、パールネックレスは見た目にも使用感にも新品同様の状態に生まれ変わります。ミキモトの糸替えサービスを利用する際は、ぜひこのクリーニングのメリットも念頭に置いてみてください。年に一度の糸替えは、大切な真珠ジュエリーへの最高の贈り物と言えるでしょう。

真珠ネックレスの糸替えとミキモトのメンテナンス全般
- ミキモトの糸替え以外のメンテナンスサービスの種類
- パールネックレスの日常的なお手入れ方法と保管のコツ
- ミキモトと他ブランド(TASAKIなど)の糸替えサービス比較
- ミキモト以外で糸替えをした場合の正規品扱いへの影響
- クラスプ(留め具)の交換やリフォームもミキモトで相談可能
- パールネックレスを長持ちさせるために避けるべき日常的な行動
- まとめ:真珠ネックレスの糸替えとミキモトのメンテナンスの重要性
ミキモトの糸替え以外のメンテナンスサービスの種類
ミキモトでは、パールネックレスの糸替え以外にも様々なメンテナンスサービスを提供しています。これらのサービスを活用することで、真珠ジュエリーを長期間美しく保つことができます。
まず、クリーニングサービスがあります。これは糸替えと同時に行われることが多いですが、単独でのクリーニングも依頼可能です。長年使用した真珠は表面に汚れが付着していることが多く、プロによる適切なクリーニングで本来の輝きを取り戻すことができます。特に化粧品やパール(真珠自体の粉)が付着している場合は、店舗での専門的なクリーニングが効果的です。
次に、クラスプ(留め具)のメンテナンスやリペアサービスがあります。クラスプは頻繁に開閉する部分なので、使用しているうちに緩みや傷が生じることがあります。ミキモトでは、クラスプの調整や修理、場合によっては交換も承っています。クラスプが正常に機能しないと、大切なネックレスを落としてしまうリスクがあるので、定期的なチェックが重要です。
また、ミキモトではリングのサイズ直しなど、様々なジュエリーの修理・加工も対応しています。サイズ直しが可能かどうかは商品によって異なるため、店舗でのご相談が必要です。ただし、商品によっては承れない場合や、サイズ直しの範囲が限られる場合もあるため、事前の確認が重要です。
さらに、「パールインフォメーション」というサービスも提供しています。これは、MIKIMOTOのパールネックレスやパールブレスレットをお持ちの方へ、ジュエリーに関するさまざまな情報をメールでお届けするサービスです。メンテナンスのタイミングの案内や、真珠の知識など、所有者にとって有益な情報を受け取ることができます。
これらのサービスは、いずれもミキモトが正規品と認めるジュエリーに対してのみ提供されています。そのため、購入証明書や保証書は大切に保管しておくことをおすすめします。また、営利目的や転売目的と判断された場合は、メンテナンスサービスの提供が断られることもあるため注意が必要です。
パールネックレスの日常的なお手入れ方法と保管のコツ
パールネックレスを美しく保つためには、日常的なお手入れと適切な保管が欠かせません。真珠は有機質を含む宝石であり、他の宝石よりもデリケートな面があります。ここでは、ミキモト推奨のお手入れ方法と保管のコツをご紹介します。
まず、使用後のお手入れについては、柔らかい乾いた布で汗や汚れを丁寧に拭き取ることが基本です。ミキモトのパールジュエリーには、お手入れに便利な専用のクロスが付属していることが多いので、それを使用するのが理想的です。化粧品やヘアスプレー、香水などの化学物質は真珠の表面に悪影響を与える可能性があるため、これらを使用する際はパールジュエリーを着用する前に済ませておきましょう。
また、真珠は食用のドレッシングなどの酸や果汁にも弱いため、食事の際には注意が必要です。もし汚れが付着した場合も、水で濡らした布で軽く拭く程度にとどめ、洗剤や化学薬品は絶対に使用しないでください。真珠の表面が溶解したり変色したりする恐れがあります。
保管方法も真珠の長期的な美しさを保つ上で重要です。パールジュエリーを保管するときは、他のジュエリーと接しないよう、仕切りのついたジュエリーボックスなどに分けて保管することをおすすめします。真珠同士が擦れ合うことでキズがつく可能性があるからです。また、購入時についてきた専用の箱に保管するのが最も理想的とされています。
真珠は熱や紫外線の影響で色が変わったり光沢が悪くなったりするなど品質が劣化する場合があるため、日光の当たる場所や高温多湿な場所、極端に乾燥する場所での保管は避けるべきです。また、化粧台の上など化粧品が近くにある環境での保管も避けた方が良いでしょう。
パールネックレスは、入浴時や就寝時、スポーツをする際などは外すことをおすすめします。汗や衝撃によって真珠や糸にダメージを与える可能性があるためです。正しいお手入れと保管を心がけることで、真珠本来の美しい輝きを長く保つことができます。世代を超えて受け継がれる「一生もの」として、大切に扱いましょう。
ミキモトと他ブランド(TASAKIなど)の糸替えサービス比較
高級真珠ジュエリーブランドとして知られるミキモトとTASAKI(田崎真珠)を中心に、糸替えサービスの比較をしてみましょう。両ブランドとも日本を代表する真珠ジュエリーメーカーですが、サービス内容には若干の違いがあります。
まず、ミキモトの糸替えサービスは、正規品であれば永年無料で提供されています。購入証明書があれば、購入店舗だけでなく全国のミキモト店舗で糸替えを依頼することが可能です。また、糸替えと同時にパールのクリーニングも無料で行われるため、総合的なメンテナンスが一度に完了する利点があります。
一方、TASAKIも基本的に自社製品の糸替えは無料で提供しています。ただし、調査によれば、特殊なデザインのネックレスについては有料になる場合があるようです。例えば、ミラーボールなどの特殊なパーツが付いたデザインネックレスは「デザインネックレス」として糸替えが有料となるケースが報告されています。
糸替えにかかる時間については、両ブランドとも通常2週間程度と似たような期間です。ただし、シーズンや店舗の混雑状況によっては長くなることがあります。特に卒業・入学シーズンの3月や冠婚葬祭が多い時期は混み合うことが予想されるため、余裕を持ったスケジュール管理が必要です。
専門的な技術と品質保証の面では、両ブランドとも高い水準を維持しています。ただし、それぞれのブランドには独自の技術や糸の種類があるため、元々のブランドに依頼するのが最も安心でしょう。特にミキモトは2023年から再生ポリエステル繊維100%の糸を採用しており、経年劣化が起きにくい最新の素材を使用しています。
また、一般的なジュエリーショップや修理専門店でも真珠ネックレスの糸替えは可能ですが、料金は3,000円〜10,000円程度かかることが多いようです。価格だけを考えれば、ミキモトやTASAKIの無料サービスの方がお得ですが、ブランド品でない場合や急ぎの場合は、これらの店舗を利用するのも一つの選択肢です。
真珠ネックレスへの愛着や予算、時間的な余裕などを考慮して、あなたの状況に最適なサービスを選ぶとよいでしょう。高級ブランドの真珠であれば、やはり本来のブランドでのメンテナンスがベストと言えそうです。
ミキモト以外で糸替えをした場合の正規品扱いへの影響
ミキモトの真珠ネックレスを所有している方にとって、気になるのが「もしミキモト以外の店舗で糸替えをした場合、今後のメンテナンスはどうなるのか」という点でしょう。この問題について詳しく見ていきましょう。
調査によると、ミキモト製のパールネックレスをミキモト以外の店舗(一般のジュエリーショップや修理専門店など)で糸替えした場合、その時点でミキモトの「純正品」としての扱いが失われる可能性があります。特に、糸の通し方や結び目の作り方には、ミキモト独自の技術があり、他店での糸替えではその技術が再現されない恐れがあります。
最も重要なのはクラスプ(留め具)の存在です。ミキモトのネックレスには、ミキモトを象徴する「M」マークが刻印されたクラスプが付いており、これがミキモト製品の証となっています。もしクラスプを他のものに交換してしまうと、ミキモト製品であることの証明が難しくなり、今後ミキモトでのメンテナンスを受ける際に問題が生じる可能性があります。
さらに、他店で糸替えを行った場合、真珠の入れ替わりが起きるリスクも懸念されます。ミキモトの糸替えサービスでは、パールの数と状態を厳密にチェックし、記録していますが、他店ではそこまでの管理体制がない場合もあります。高品質な真珠が誤って別のものに置き換えられる可能性も否定できません。
このような理由から、ミキモト製の真珠ネックレスは、可能な限りミキモトの正規店舗で糸替えを依頼することをおすすめします。無料でサービスが受けられることに加え、プロフェッショナルな技術と安心感を得られるメリットは非常に大きいと言えるでしょう。
もし既に他店で糸替えをしてしまった場合でも、クラスプが元のミキモト製のものであれば、ミキモトでの糸替えを受け付けてもらえる可能性があります。ただし、真珠の状態や数の確認が厳密に行われる可能性が高いため、購入時の証明書や以前の修理の記録があれば持参することをおすすめします。
クラスプ(留め具)の交換やリフォームもミキモトで相談可能
ミキモトでは、パールネックレスの糸替えだけでなく、クラスプ(留め具)の交換やジュエリーのリフォームなども相談することができます。これらのサービスを利用することで、デザインや使い勝手の変更、さらには長年使用して傷んだパーツの更新など、様々なニーズに対応することが可能です。
クラスプの交換については、元々のクラスプが使いづらいと感じる場合や、デザインの変更を希望する場合に検討される方が多いようです。ミキモトのクラスプには「M」の文字が入ったチャームがついているものが多く、ブランドの象徴となっていますが、使用感については個人差があります。例えば、手の大きさや指の力によっては、開閉がしづらいと感じる方もいらっしゃるようです。
ただし、クラスプを別のものに交換すると、ミキモトの「正規品」としての扱いが変わる可能性があります。特に一般的な留め具に変更した場合、今後ミキモトでのメンテナンスサービスが受けられなくなる可能性があるため、交換を検討する際はこの点について店舗スタッフに確認しておくことが重要です。
また、ミキモトではパールジュエリーのリフォームも承っています。例えば、2連のネックレスを1連に変更したり、余った真珠で新たなジュエリー(ブレスレットやピアスなど)を作成したりすることが可能です。長さの調整も相談できるため、ネックレスが長すぎると感じる場合は短くしたり、逆に短すぎる場合は追加の真珠を購入して長くしたりすることもできます。
イヤリングからピアスへの金具交換も、多くの場合無料で対応してもらえるサービスです。耳の穴を開けた方が、使わなくなったイヤリングを活用したい場合には非常に便利なサービスと言えるでしょう。
これらのサービスは、基本的にミキモトの正規品と認められるジュエリーにのみ適用されます。また、一部のサービスは有料となる場合もあるため、事前に店舗での相談・見積もりを受けることをおすすめします。長く愛用している真珠ジュエリーの新たな楽しみ方を発見する機会にもなりますので、ぜひミキモトの専門スタッフにご相談ください。
パールネックレスを長持ちさせるために避けるべき日常的な行動
パールネックレスを長く美しく保つためには、日常生活の中でいくつか避けるべき行動があります。これらを意識することで、真珠の劣化を防ぎ、糸替えの頻度を適切に保つことができるでしょう。
まず最も重要なのは、化粧品や香水との接触を避けることです。真珠は有機質を含む宝石であるため、化学物質に非常に弱いという特性があります。ヘアスプレー、香水、除光液などの化粧品は、真珠の表面を侵食したり変色させたりする原因となります。そのため、パールジュエリーはメイクアップの後に身につけ、香水はパールに直接かからないよう注意しましょう。
入浴時や就寝時にパールネックレスを着用することも避けるべきです。湿気や汗は真珠と糸の両方にダメージを与える可能性があります。特に温泉などは成分によって真珠を変色させることもあるため、絶対に着用を避けてください。また、就寝時に着用していると、無意識のうちに引っ張ったり絡めたりして、糸を傷める原因になります。
スポーツやハードな活動をする際もパールネックレスの着用は控えましょう。激しい動きによって真珠同士がぶつかってキズが付いたり、汗で糸が劣化したりするリスクがあります。また、料理をする際も注意が必要です。食用のドレッシングなどの酸や果汁が真珠に付着すると、表面が損傷する恐れがあります。
真珠の保管方法にも気をつけましょう。他のジュエリーと一緒に保管すると、硬い素材の宝石やメタルによって真珠に傷がつく可能性があります。また、直射日光の当たる場所や高温多湿な環境、極端に乾燥する環境での保管も避けるべきです。これらの条件は真珠の色や光沢に悪影響を与えます。
意外と見落としがちなのが、赤ちゃんや小さな子どもに触らせることです。子どもが無邪気に引っ張ったり、口に入れたりすることで、真珠ネックレスが破損するケースが少なくありません。大切なパールジュエリーは、お子さまの手の届かない場所に保管しましょう。
これらの注意点を守ることで、真珠ネックレスの美しさを長く保ち、不必要な糸替えやリペアの頻度を減らすことができます。日常の小さな心がけが、大切なジュエリーの寿命を大きく左右するのです。

まとめ:真珠ネックレスの糸替えとミキモトのメンテナンスの重要性
最後に記事のポイントをまとめます。
- ミキモトの真珠ネックレスの糸替えサービスは永年無料で提供されている
- パールネックレスの糸替えは年に1度程度が推奨されている
- 糸替えにかかる時間は通常約2週間程度である
- 糸替え時には真珠の数と状態をチェックし、預かり証が発行される
- 2023年からミキモトは経年劣化しにくい再生ポリエステル繊維100%の糸を使用している
- 糸替えと同時にパールのクリーニングも無料で行われる
- ミキモト以外での糸替えは正規品としての扱いに影響を与える可能性がある
- クラスプの交換やリフォームもミキモトで相談可能だが、一部有料サービスとなる
- 真珠は化学物質(化粧品、香水など)との接触を避けるべきである
- 保管時は他のジュエリーと分けて、専用のボックスに入れるのが理想的
- 日光、高温多湿、極端な乾燥など真珠に悪影響を与える環境での保管は避ける
- パールネックレスは入浴時、就寝時、スポーツ時には外すことが推奨される
- 定期的なプロによるメンテナンスは真珠ジュエリーの長期的な美しさと価値を保つ鍵である