「プラスヴァンドーム」と「ヴァンドーム青山」。名前は似ているけれど、価格帯やデザインに大きな違いがあるこの2つのブランドについて、詳しく知りたいと思ったことはありませんか?実は、この2つのブランドは同じ会社が展開しているにもかかわらず、ターゲット層や使用素材、価格帯が大きく異なります。

本記事では、プラスヴァンドームとヴァンドーム青山の違いを徹底解説します。ブランドコンセプトや使用素材、価格帯の違いから、それぞれのブランドの特徴や魅力、さらには同じヴァンドームヤマダが手掛ける他のブランドラインナップまで、幅広くご紹介します。ジュエリー選びの参考にしてください。
記事のポイント!
- プラスヴァンドームとヴァンドーム青山の基本的な違いと位置づけ
- それぞれのブランドで使用される素材と価格帯の比較
- ヴァンドームヤマダが展開する他のブランドラインナップ
- 自分に合ったブランドの選び方とそれぞれの購入方法
プラスヴァンドームとヴァンドーム青山の違いとは何か
- プラスヴァンドームとヴァンドーム青山は同じ会社が展開するブランド
- ブランドコンセプトの違いは「カジュアル」と「エレガント」
- プラスヴァンドームは主にシルバーとキュービックジルコニアを使用
- ヴァンドーム青山は高品質素材のプラチナやダイヤモンドが中心
- 価格帯はプラスヴァンドームが1万円前後、ヴァンドーム青山は10万円以上が主流
- プラスヴァンドームは2023年からECサイト限定での販売に変更
プラスヴァンドームとヴァンドーム青山は同じ会社が展開するブランド
プラスヴァンドーム(PLUS VENDOME)とヴァンドーム青山(VENDOME AOYAMA)は、どちらも株式会社ヴァンドームヤマダが展開するジュエリーブランドです。ヴァンドームヤマダは1973年に創業された日本のジュエリー企業で、現在はヴァンドーム青山を基幹ブランドとして複数のジュエリーブランドを展開しています。
ヴァンドーム青山は同社の売上の約73.4%を占める主力ブランドであるのに対し、プラスヴァンドームは売上シェアが約3%と比較的小さいブランドです。しかし、それぞれ異なるコンセプトとターゲット層に向けて展開されており、独自の存在感を放っています。
ヴァンドームヤマダは創業以来、高品質で日常使いできるジュエリーを作り続けることをモットーとしており、その精神はプラスヴァンドームとヴァンドーム青山の両ブランドに受け継がれています。物作りから販売まで一貫して行うというSPA(製造小売業)の精神を大切にしているのが特徴です。
プラスヴァンドームは2023年3月にリブランドされ、現在はECサイトのみでの販売にシフトしています。一方、ヴァンドーム青山は百貨店を中心に全国に店舗を展開しており、ブライダルジュエリーも取り扱っています。
両ブランドの違いを理解することで、自分のライフスタイルや予算に合ったジュエリー選びができるようになります。次の見出しからは、それぞれのブランドの具体的な違いについて詳しく見ていきましょう。
ブランドコンセプトの違いは「カジュアル」と「エレガント」
プラスヴァンドームとヴァンドーム青山は、同じ会社が展開するブランドでありながら、そのブランドコンセプトには明確な違いがあります。この違いがそれぞれのデザインや価格帯、ターゲット層の違いにも反映されています。
プラスヴァンドームのブランドコンセプトは「Self-empowerment jewelry」です。自分らしいライフスタイルに寄り添う上質なジュエリーを展開し、その時代の感覚を”プラス”することをテーマにしています。プラス思考で自分を高め、楽しめるアイテムを提供することに重点を置いています。2025年現在、プラスヴァンドームはブランドデビュー30周年を迎え、伊勢丹新宿店でのポップアップストアの開催など、様々な記念イベントを行っています。
一方、ヴァンドーム青山は「知的・エレガンス・ベーシック」をコンセプトとしています。上質な日常使いのジュエリーを提案する基幹ブランドとして、洗練されたデザインと高品質な素材を使用したジュエリーを展開しています。特にブライダルジュエリーに力を入れており、「花嫁をより美しく輝かせる気品とセンスにこだわったブライダルジュエリー」を提供しています。
カジュアルでトレンド感のあるアイテムを求める若年層から支持を集めるプラスヴァンドームに対し、ヴァンドーム青山は上品で洗練されたデザインを好む大人の女性をメインターゲットとしています。ブライダルジュエリーも扱うヴァンドーム青山は、人生の大切な瞬間に寄り添うブランドとしての位置づけも持っています。
このようにブランドコンセプトの違いは、それぞれのブランドが提供するジュエリーのスタイルや価値観の違いとなって表れています。次は、両ブランドの使用素材の違いについて見ていきましょう。
プラスヴァンドームは主にシルバーとキュービックジルコニアを使用

プラスヴァンドームのジュエリーは、主にシルバー925(スターリングシルバー)やK10ゴールド(10金)を中心とした素材を使用しています。装飾には天然石よりも、キュービックジルコニアや合成モアッサナイトなどの人工石を多く採用しているのが特徴です。
プラスヴァンドームのコレクションラインナップからいくつか例を挙げると、「MICROTATTOO」コレクションではK10イエローゴールドにブラウンダイヤモンドやブラックダイヤモンドを使用し、価格帯は39,600円〜49,500円(税込)となっています。「FINELINETATTOO」コレクションではシルバー925にキュービックジルコニアを使用し、価格帯は14,300円〜36,300円(税込)となっています。
また、「LAB」コレクションでは、天然ダイヤモンドの約2.5倍の分散度を持ち、不純物を含まない無色透明なラボグロウンストーン「合成モアッサナイト」を使用しています。これは、時代や年齢、ジェンダーを問わず、予算にも捉われずにダイヤモンドのような輝きを日常使いできるようにという考えから採用された素材です。
「PEARL」コレクションでは淡水パールを使用し、従来のパールジュエリーの固いイメージを覆す、遊び心のあるデザインを提案しています。価格帯は9,900円〜37,400円(税込)と、比較的手に取りやすい価格設定となっています。
このように、プラスヴァンドームは比較的リーズナブルな価格帯で、カジュアルに身につけられるジュエリーを展開しています。素材にこだわりながらも、コストパフォーマンスの高いアイテムを提供することで、若い世代や初めてジュエリーを購入する層からも支持を集めています。
ヴァンドーム青山は高品質素材のプラチナやダイヤモンドが中心
ヴァンドーム青山が使用する素材は、プラチナ950やK18ゴールド(18金)といった高品質な貴金属が中心です。特にブライダルジュエリーでは、「Luxe Platinum997」という高純度のプラチナも使用しており、素材へのこだわりが強く表れています。
装飾には天然ダイヤモンドを中心とした本物の宝石を使用しています。ヴァンドーム青山のブライダルコレクションを見ると、婚約指輪(エンゲージメントリング)は中心石に高品質なダイヤモンドを使用し、結婚指輪(マリッジリング)もダイヤモンドをあしらったデザインが多く見られます。
例えば、ヴァンドーム青山の結婚指輪の価格帯は、プラチナ950のシンプルなデザインで約10万円台から、ダイヤモンドをあしらったデザインでは約15万円台からとなっています。高級ラインの「Luxe Platinum997」を使用したリングや、多くのダイヤモンドをあしらったデザインでは、30万円を超えるものもあります。
ヴァンドーム青山では、ジュエリーの品質にこだわり、なめらかな着け心地と洗練されたデザインを追求しています。日本人デザイナーによる細やかな心使いでディテールまで追求し、永く愛用できる上質なジュエリーを提供しています。
このように、ヴァンドーム青山はプラスヴァンドームと比較して高価格帯のジュエリーを展開していますが、その分、素材や品質、デザインにおいて本格的なジュエリーとしての価値を提供しています。特に人生の大切な瞬間に身につけるブライダルジュエリーとしての信頼性と満足度の高さが、多くの人に選ばれる理由となっています。
価格帯はプラスヴァンドームが1万円前後、ヴァンドーム青山は10万円以上が主流
プラスヴァンドームとヴァンドーム青山の最も大きな違いの一つは、価格帯です。使用する素材やデザインの違いを反映して、両ブランドの価格帯には明確な差があります。
プラスヴァンドームの価格帯は、主に1万円〜5万円程度が中心です。提供された情報によると、「STANDARD」コレクションは12,100円〜29,700円(税込)、「BODY」コレクションは9,900円〜24,200円(税込)、「PEARL」コレクションは9,900円〜37,400円(税込)となっています。比較的高価格帯の「MICROTATTOO」コレクションでも39,600円〜49,500円(税込)と、5万円を超えるアイテムは少ないようです。
一方、ヴァンドーム青山の価格帯は、一般的なジュエリーアイテムで数万円からスタートし、ブライダルジュエリーに関しては10万円以上が主流です。例えば、結婚指輪(マリッジリング)のシンプルなデザインで約10万円台から、ダイヤモンドをあしらったデザインでは約15万円台からとなっています。婚約指輪(エンゲージメントリング)については、センターダイヤモンドのサイズやグレードによって価格が大きく変わりますが、20万円以上からが一般的です。
このような価格帯の違いは、ヴァンドーム青山がプラチナやK18ゴールド、天然ダイヤモンドなどの高価な素材を使用していることに起因します。また、ヴァンドーム青山のジュエリーは職人による丁寧な手作業によって制作されており、その技術と時間も価格に反映されています。
プラスヴァンドームは手頃な価格でトレンド感のあるジュエリーを楽しみたい人に、ヴァンドーム青山は特別な記念日や一生ものとして長く使いたいジュエリーを求める人に、それぞれ支持されています。どちらを選ぶかは、予算だけでなく、ジュエリーに求める価値や使用するシーンによっても異なってくるでしょう。
プラスヴァンドームは2023年からECサイト限定での販売に変更
プラスヴァンドームの販売戦略にも、ヴァンドーム青山との大きな違いがあります。2023年3月にプラスヴァンドームはリブランドを行い、ECサイト(オンラインストア)のみでの販売にシフトしました。このリブランドに伴い、ブランドコンセプターとしてスタイリストの小山田早織氏を起用し、ブランドイメージの刷新も図りました。
ECサイト限定での販売に切り替えたことで、店舗運営コストを削減し、より手頃な価格でジュエリーを提供できるようになったと考えられます。また、オンラインでの販売に特化することで、全国どこからでも購入できるようになり、アクセシビリティが向上しました。
一方で、30周年を記念して2025年2月26日〜3月4日には伊勢丹新宿店でポップアップストアを開催するなど、特別なイベントでは実際に商品を手に取って見られる機会も提供しています。このようなポップアップストアでは、ブランドデビュー30周年を記念したコラボレーションアイテムの先行販売や、デザイナーによる直接商品紹介など、オンラインでは体験できない特別なサービスが提供されています。
対照的に、ヴァンドーム青山は百貨店を中心に全国に実店舗を展開しています。特にブライダルジュエリーは実際に試着して選びたいという需要が高いため、店舗での接客を重視しています。ヴァンドームヤマダの山田潤社長によると、約600人の販売員はほぼ全員が正社員で、ブランドの最前線に立つ「伝道師」として位置づけられています。
このように、プラスヴァンドームがECサイト中心の販売戦略をとることで若年層や流行に敏感な顧客層にアプローチする一方、ヴァンドーム青山は実店舗での丁寧な接客を通じて信頼関係を構築し、ブライダルジュエリーを中心とした高価格帯の商品を販売するという、異なるアプローチを取っています。

プラスヴァンドームとヴァンドーム青山以外のブランドラインナップ
- VAヴァンドーム青山はヴァンドーム青山の姉妹ブランド
- ヴァンドームブティックはコスチュームジュエリーのカジュアルブランド
- ヴァンドーム青山ブライダルは結婚指輪・婚約指輪専門ライン
- L.A.H.ヴァンドーム青山はジェンダーレスなシルバージュエリーブランド
- 2025年現在のヴァンドームヤマダのブランド戦略と展望
- ヴァンドームヤマダのブランド選びのポイントと各ブランドの特徴
- まとめ:プラスヴァンドームとヴァンドーム青山の違いと選び方
VAヴァンドーム青山はヴァンドーム青山の姉妹ブランド
ヴァンドームヤマダが展開するブランドには、プラスヴァンドームとヴァンドーム青山以外にも様々な姉妹ブランドがあります。その中の一つが「VA ヴァンドーム青山」です。
VA ヴァンドーム青山は、ヴァンドームヤマダの売上シェアの約3%を占めるブランドで、2017年にリニューアルされて以降、発展途上のブランドとして前年比10.2%増の成長を遂げています。
VAヴァンドーム青山は「チアフルなカラーストーンアイテムで毎日のトキメキとHAPPYをシェアするジュエリーブランド」というコンセプトを持っています。ヴァンドーム青山の洗練されたデザイン性と品質を受け継ぎながらも、よりカラフルでポップなデザインと、比較的リーズナブルな価格帯が特徴です。
特に色とりどりのカラーストーンを使用したアイテムが多く、ファッション性の高いジュエリーを提供しています。ヴァンドーム青山が知的でエレガントなイメージであるのに対し、VAヴァンドーム青山はより明るく楽しいイメージを持っています。
価格帯はヴァンドーム青山よりも手頃で、プラスヴァンドームよりは高めと位置づけられており、20代後半から30代の女性をメインターゲットにしていると考えられます。ファーストジュエリーとしての入門編から、日常使いのカジュアルジュエリーまで幅広いアイテムを展開しています。
このように、ヴァンドームヤマダは様々なブランドを展開することで、年齢や好み、予算に合わせた選択肢を提供しています。プラスヴァンドーム、ヴァンドーム青山、VAヴァンドーム青山のそれぞれのブランド特性を理解することで、自分に最も合ったジュエリーを選ぶことができるでしょう。
ヴァンドームブティックはコスチュームジュエリーのカジュアルブランド
ヴァンドームヤマダが展開するもう一つの重要なブランドが「ヴァンドームブティック」です。このブランドはヴァンドームヤマダの売上シェアの約9.3%を占めており、プラスヴァンドームよりも大きな売上を誇ります。
ヴァンドームブティックは「さまざまなライフシーンを彩り、心輝かせるオーセンティックモダン・コスチュームジュエリー」というコンセプトを持っています。コスチュームジュエリーとは、ガラスやプラスチック、合金などを用いたイミテーションジュエリーのことを指し、本格的なジュエリーよりもリーズナブルな価格で楽しめるのが特徴です。
ヴァンドームブティックの価格帯は、例えばアマゾンで販売している人気のネコのネックレスが6,000円とあるように、数千円台から1万円台が中心となっています。素材は主に合金にメッキを施したものやキュービックジルコニアなどの人工石を使用しています。
山田潤社長へのインタビューによると、現在コスチュームジュエリー市場は縮小傾向にありますが、一方で大きなチャンスも秘めているとのことです。コスチュームジュエリーはジュエリーと比べて売れる本数が全く異なるため、ヒット商品が生まれれば「逆転満塁ホームランも期待できる」とコメントしています。
2022年秋冬には雪の結晶をモチーフにしたブローチや、2020年には雪の結晶と四つ葉モチーフの煌めくブローチなど、季節感のあるデザインも展開しています。このように、トレンドを取り入れながらも手頃な価格で楽しめるジュエリーを提供しているのがヴァンドームブティックの魅力です。
プラスヴァンドームとの違いとしては、プラスヴァンドームがよりモダンでミニマルなデザインを特徴とし、シルバー925などの素材を使用している一方、ヴァンドームブティックはよりカジュアルでポップなデザインが多く、素材も一般的なコスチュームジュエリーの範囲内であるという点が挙げられます。
ヴァンドーム青山ブライダルは結婚指輪・婚約指輪専門ライン

ヴァンドームヤマダのブランドラインナップの中で、特に結婚指輪(マリッジリング)と婚約指輪(エンゲージメントリング)に特化しているのが「ヴァンドーム青山ブライダル」です。
ヴァンドーム青山ブライダルは「花嫁をより美しく輝かせる気品とセンスにこだわったブライダルジュエリー」をコンセプトに掲げています。ヴァンドーム青山の洗練されたデザイン性と高品質な素材を受け継ぎながら、特にブライダルシーンに焦点を当てたジュエリーを展開しています。
同ブランドでは、「Vendome」「Grace」「First Meet」「Fleuve」「Ruban de Mariée」など、様々なコレクションを提供しています。素材はプラチナ950を中心に、K18イエローゴールド、K18ピンクゴールド、さらには高純度の「リュクスプラチナ997」まで幅広く取り揃えています。
結婚指輪の価格帯は、シンプルなデザインで約8万円台から、ダイヤモンドをあしらったデザインでは約15万円台からとなっています。特別なデザインや高級素材を使用したものでは30万円を超えるものもあります。
婚約指輪については、センターダイヤモンドのサイズやグレードによって価格が大きく変わりますが、20万円台からが一般的で、高品質なダイヤモンドを使用したものでは100万円を超えるものも展開しています。
ヴァンドーム青山ブライダルの特徴は、日本人のために日本人デザイナーがデザインした、日本人の手に馴染む指輪であることです。なめらかな着け心地と上品で洗練されたデザイン、Luxe Platinum997といった高品質な素材など、細部にまでこだわりが感じられます。
山田潤社長へのインタビューによると、ヴァンドームヤマダ全体の売上におけるブライダルの割合は約20%で、競合他社と比べるとそのシェアは低いものの、確かな品質とデザイン性で多くの支持を集めています。
プラスヴァンドームとの違いとしては、プラスヴァンドームがカジュアルなデイリージュエリーを中心としているのに対し、ヴァンドーム青山ブライダルは特別な瞬間のための高品質ジュエリーに特化しているという点が挙げられます。
L.A.H.ヴァンドーム青山はジェンダーレスなシルバージュエリーブランド
ヴァンドームヤマダが展開するもう一つのユニークなブランドが「L.A.H.ヴァンドーム青山」です。このブランドはヴァンドームヤマダのラインナップの中でも成長著しく、山田潤社長へのインタビューによると前年比10.5%増の成長を遂げています。
L.A.H.ヴァンドーム青山は「ありのままの自分が主役」をコンセプトに、シルバージュエリーの魅力を提案するジェンダーレスブランドです。従来のジュエリーブランドが主に女性をターゲットにしているのに対し、L.A.H.ヴァンドーム青山は性別を問わず、自分らしさを表現したい全ての人に向けたジュエリーを提供しています。
素材は主にシルバー925を使用しており、シンプルながらも個性的なデザインが特徴です。価格帯は比較的リーズナブルで、プラスヴァンドームと同様に手に取りやすい価格設定となっています。
L.A.H.という名前の由来は明確に情報がありませんが、おそらく「Live Authentic Honestly」や「Life and Happiness」など、ブランドコンセプトに関連した言葉の頭文字ではないかと推測されます。
このブランドは特に若い世代やジェンダーにとらわれないファッションを好む層から支持を集めており、ユニセックスデザインのリングやペンダント、ブレスレットなどを展開しています。個性を大切にし、自分自身を表現するためのジュエリーとして位置づけられています。
プラスヴァンドームとの違いとしては、プラスヴァンドームが主に女性向けのデザインを中心としているのに対し、L.A.H.ヴァンドーム青山はよりユニセックスで個性的なデザインを特徴としている点が挙げられます。両ブランドともシルバー925を主要素材としていますが、デザインの方向性とターゲット層に違いがあります。
このように、ヴァンドームヤマダは多様なブランドを展開することで、性別や年齢、好みを問わず、幅広い層にジュエリーを提供しています。自分自身のスタイルや価値観に合ったブランドを選ぶことで、より満足度の高いジュエリー選びができるでしょう。
2025年現在のヴァンドームヤマダのブランド戦略と展望
2025年3月現在、ヴァンドームヤマダは多様なブランドラインナップを展開する中で、それぞれのブランドのポジショニングを明確にし、市場のニーズに応える戦略を取っています。
特に注目すべきは、プラスヴァンドームが2025年にブランドデビュー30周年を迎えたことです。それを記念して2025年2月26日から3月4日まで伊勢丹新宿店でポップアップストアを開催し、特別なコラボレーションアイテムの販売やイベントを行っています。イラストレーターのSHOGO SEKINE氏とのコラボレーションジュエリーや、モデルの優季さんとのコラボレーションブレスレットなど、記念すべき年に相応しい特別なアイテムを展開しています。
また、山田潤社長へのインタビューによると、ヴァンドームヤマダの現在の課題はコスチュームジュエリーの立て直しだと述べています。コスチュームジュエリー市場全体が縮小する中で、ブランドのコスチュームジュエリーの重みを表現していきたいという意向を示しています。これはプラスヴァンドームやヴァンドームブティックの今後の展開にも関わる重要な方針と言えるでしょう。
一方で、デジタル戦略にも注力しており、SNSを活用した販促や認知度アップにも取り組んでいます。2018年のクリスマス商戦では、三越銀座店にニコライバーグマンとコラボレーションしたクリスマスリースを設置し、インスタグラムでの拡散により売上アップにつながったという成功事例も紹介されています。
ヴァンドームヤマダ全体としては、店舗数は減少傾向にあるものの、1店舗当たりの売上は伸びており、2017年の売上高は113億300万円で前年比2.7%増となっています。特にヴァンドーム青山とVAヴァンドーム青山、L.A.H.ヴァンドーム青山の3ブランドが好調とのことです。
プラスヴァンドームについては、2023年のリブランド以降、ECサイト限定での販売に移行したことで、より効率的な運営が可能になったと考えられます。今後も時代のニーズに合わせたデザインと価格帯で、新たな顧客層の開拓を目指しているでしょう。
ヴァンドーム青山を中心としたブランド戦略と、各姉妹ブランドの明確なポジショニングにより、ヴァンドームヤマダは日本のジュエリー市場において重要な位置を占め続けています。
ヴァンドームヤマダのブランド選びのポイントと各ブランドの特徴
ヴァンドームヤマダが展開する多彩なブランドから自分に合ったものを選ぶ際のポイントを解説します。どのブランドも品質には定評がありますが、ターゲット層や価格帯、デザインの方向性に違いがあります。
まず、プラスヴァンドームは、モダンでミニマルなデザインが特徴で、シルバー925やK10ゴールドを中心とした素材を使用しています。1万円〜5万円程度の手頃な価格帯で、日常使いのジュエリーとして気軽に楽しみたい方や、トレンド感のあるアイテムを求める若年層に適しています。2023年からはECサイト限定での販売となったため、オンラインショッピングに抵抗がない方に向いています。
一方、ヴァンドーム青山は、上品で洗練されたデザインと高品質な素材が特徴で、プラチナ950やK18ゴールド、天然ダイヤモンドなどを使用しています。10万円以上の価格帯が主流で、特別な記念日のギフトや一生ものとして長く使いたいジュエリーを求める方に適しています。百貨店を中心に実店舗を展開しているため、実際に商品を手に取って選びたい方や、丁寧な接客を受けながら購入したい方に向いています。
VAヴァンドーム青山は、カラーストーンを取り入れたカラフルでポップなデザインが特徴で、ヴァンドーム青山よりも手頃な価格帯となっています。明るく楽しいイメージのジュエリーを求める方や、カラーストーンの輝きを楽しみたい方に適しています。
ヴァンドームブティックは、コスチュームジュエリーを展開するカジュアルブランドで、数千円〜1万円台の価格帯が中心です。トレンド感のあるデザインを手頃な価格で楽しみたい方や、ファッションアクセサリー感覚でジュエリーを楽しみたい方に向いています。
L.A.H.ヴァンドーム青山は、ジェンダーレスなシルバージュエリーブランドで、シンプルながらも個性的なデザインが特徴です。性別を問わず、自分らしさを表現したいと考える方や、ユニセックスなデザインを好む方に適しています。
最後に、ヴァンドーム青山ブライダルは、結婚指輪・婚約指輪に特化したブランドで、日本人の手に馴染むデザインと高品質な素材を特徴としています。人生の大切な瞬間に相応しい上質なジュエリーを求めるカップルや、ブライダルジュエリーに特化したブランドから選びたい方に向いています。
このように、ヴァンドームヤマダは様々なブランドを展開することで、幅広いニーズに応えています。自分のライフスタイルやジュエリーに求める価値、予算などを考慮して、最適なブランドを選ぶことをおすすめします。

まとめ:プラスヴァンドームとヴァンドーム青山の違いと選び方
最後に記事のポイントをまとめます。
- プラスヴァンドームとヴァンドーム青山は同じ株式会社ヴァンドームヤマダが展開するジュエリーブランド
- プラスヴァンドームのコンセプトは「Self-empowerment jewelry」で、カジュアルで自分を高めるジュエリーを提供
- ヴァンドーム青山のコンセプトは「知的・エレガンス・ベーシック」で、上質な日常使いのジュエリーを提案
- プラスヴァンドームはシルバー925やK10ゴールド、キュービックジルコニアなどを主な素材として使用
- ヴァンドーム青山はプラチナ950やK18ゴールド、天然ダイヤモンドなどの高品質素材を使用
- 価格帯はプラスヴァンドームが1万円〜5万円程度、ヴァンドーム青山は10万円以上が主流
- プラスヴァンドームは2023年3月にリブランドし、現在はECサイト限定での販売にシフト
- ヴァンドーム青山は百貨店を中心に実店舗を展開し、特にブライダルジュエリーに力を入れている
- ヴァンドームヤマダにはVAヴァンドーム青山、ヴァンドームブティック、L.A.H.ヴァンドーム青山など他のブランドもある
- 2025年現在、プラスヴァンドームはブランドデビュー30周年を迎え、特別なコラボレーションアイテムを展開中
- 自分のライフスタイル、好み、予算に合わせて最適なブランドを選ぶことが大切
- ヴァンドームヤマダ全体では、多様なブランドラインナップで幅広い顧客ニーズに応えている