カルティエのラブリングは、その普遍的なデザインと高い品質から、多くの人が長年愛用しているジュエリーです。特徴的なビスモチーフが刻まれたシンプルなデザインは、どんなファッションにも合わせやすく、日常使いにも適しています。そのため「つけっぱなしにしたい」と考える方も少なくありません。
しかし、高価なジュエリーを常につけたままにすることへの不安も当然あるでしょう。傷がつきやすくないか、変色しないか、お風呂や手洗いの際に問題はないのか…といった疑問を持つ方も多いはずです。今回は、カルティエのラブリングを「つけっぱなし」にすることのメリットやデメリット、長く愛用するためのポイントについて詳しくご紹介します。
記事のポイント!
- カルティエのラブリングをつけっぱなしにするメリットとデメリット
- ラブリングの素材(イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールド、プラチナ)による違い
- つけっぱなしでも長持ちさせるためのメンテナンス方法
- ラブリングの種類やサイズ選びのポイント
カルティエのラブリングをつけっぱなしにする際のメリットとデメリット
- ラブリングをつけっぱなしにするメリットは日常生活での利便性
- つけっぱなしにすることでラブリングに傷がつく可能性がある
- ラブリングの素材によってつけっぱなしの影響が異なる
- ラブリングをつけっぱなしにしている芸能人や著名人も多数存在する
- ラブリングをつけっぱなしにしても変色しにくい理由とは
- つけっぱなしでも問題ないが定期的なメンテナンスが必要
ラブリングをつけっぱなしにするメリットは日常生活での利便性
カルティエのラブリングをつけっぱなしにする最大のメリットは、何といっても日常生活での利便性です。毎日の着脱の手間が省けるだけでなく、リングの紛失リスクも減らせます。特に忙しい朝の準備時間や外出先での着替えの際に、アクセサリーの付け外しを気にする必要がありません。
ラブリングのデザインは、その名前の通り「愛」を象徴するものですが、それだけでなく実用性も考慮されています。カルティエのラブリングは表面が平らで出っ張りがないため、髪の毛や衣類に引っかかりにくいのが特徴です。この設計により、日常生活のあらゆる場面で違和感なく使用できます。
また、ラブリングを常につけていることで、自分の体型変化にも気づきやすくなります。指のサイズがわずかに変わるだけでも、リングの締め付け感の変化で気づくことができるでしょう。これは、健康管理や体重コントロールの一つの指標としても活用できます。
さらに、ラブリングはその普遍的なデザインから、カジュアルな服装からフォーマルな場まで幅広いシーンで活躍します。毎日のコーディネートを考える際に、アクセサリーの組み合わせに悩む必要がなく、どんな服装にも自然に馴染むのは大きなメリットです。
加えて、ラブリングを長期間使い続けることで、リングへの愛着も深まります。10年以上愛用している方も多く、日々の生活の中でラブリングとともに過ごす時間が、そのジュエリーをより特別なものにしてくれるでしょう。
つけっぱなしにすることでラブリングに傷がつく可能性がある
カルティエのラブリングをつけっぱなしにする際の最大のデメリットとして、傷がつく可能性が挙げられます。特に18Kゴールド製のラブリングは、素材自体が比較的柔らかいため、日常生活での小さな衝撃でも微細な傷がつきやすい特性があります。
たとえば、キーボードを打つ際の摩擦や、バッグや財布の開閉時の接触、調理や掃除の際の物との接触など、気づかないうちにリングに傷をつけてしまうことがあります。最初はかすかな傷でも、長期間つけ続けることで徐々に目立ってくる可能性があります。
特に手の甲側ではなく、手のひら側の方が傷がつきやすい傾向にあります。通常のリングであれば、デザインが手の甲側に集中していることが多く、手のひら側の傷は目立ちにくいのですが、ラブリングは全周にビスモチーフがあるため、どこに傷がついても目立ってしまう可能性があります。
ただし、これらの傷は使い込まれた証として味わいになるという考え方もあります。実際に、長年使い込まれたラブリングには独特の風合いが生まれ、新品とは違った魅力を放つこともあります。「自分だけの物語が刻まれたリング」として愛着を持つ方も少なくありません。
傷を最小限に抑えたい場合は、家事や運動の際にはラブリングを外すか、保護用のカバーを使用するなどの対策をとることをおすすめします。また、傷がついた場合でも、ゴールド用の磨きクロスなどを使うことで、ある程度は元の輝きを取り戻すことができます。
ラブリングの素材によってつけっぱなしの影響が異なる

カルティエのラブリングは、イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールド、プラチナと様々な素材から選ぶことができますが、それぞれつけっぱなしにした際の影響が異なります。
イエローゴールドは、純金に銀や銅などの金属を混ぜて作られています。18Kイエローゴールドは温かみのある黄金色が特徴で、肌なじみが良いため多くの人に選ばれています。ただし、金そのものは柔らかい金属なので、ゴールドのラブリングはつけっぱなしにすると傷がつきやすい傾向があります。一方で、変色はしにくいという特性を持っています。
ピンクゴールドは、金に銅の配合率を高めることで作られる素材です。柔らかく優しい印象を与える色味が魅力ですが、銅の含有量が多いため、イエローゴールドに比べてわずかに硬度が高くなっています。しかし、汗や化粧品の影響を受けやすく、長期間つけっぱなしにすると色味が変化する可能性があるため、定期的なお手入れが必要です。
ホワイトゴールドは、金にニッケルやパラジウムなどの白色系金属を加えた合金です。シンプルで洗練された印象を与えますが、時間の経過とともに黄色みを帯びてくることがあります。そのため、多くのホワイトゴールドのジュエリーにはロジウムという白い金属がコーティングされていますが、これは摩耗するため、長期間つけっぱなしにすると再度コーティングが必要になる場合があります。
プラチナは、これらの中で最も硬度が高く耐久性に優れている素材です。変色や変質もほとんど起こらないため、つけっぱなしにしても比較的安心です。また、金属アレルギーを起こしにくいのもプラチナの特徴です。ただし、傷がつかないわけではなく、プラチナ特有の「白い傷」と呼ばれる擦れが生じることがあります。
つけっぱなしにする予定であれば、自分の生活スタイルや好みに合わせて素材を選ぶことが大切です。例えば、手を頻繁に洗う仕事や、化学薬品に触れる機会が多い場合は、耐久性の高いプラチナを選ぶなど、用途に合わせた選択をしましょう。
ラブリングをつけっぱなしにしている芸能人や著名人も多数存在する
カルティエのラブリングは、多くの芸能人や著名人にも愛用されており、日常的につけっぱなしにしている人も少なくありません。その洗練されたデザインとファッション性の高さから、幅広い世代から支持を得ています。
例えば、日本では安室奈美恵さんがプラチナ製のラブリングを結婚指輪として愛用していたことで知られています。1997年の結婚会見でもラブリングを身につけており、これをきっかけに日本でラブリングが大流行したと言われています。安室さんの影響で、多くの女性たちがラブリングを憧れのアイテムとして購入しました。
また、浜崎あゆみさんもカルティエ好きとして知られ、ハーフダイヤのラブリングを愛用しています。彼女はホワイトゴールドのラブリングとハーフダイヤのラブリングを重ね付けする姿もメディアで見られました。2000年に開催したコンサートツアー曲を収録したアルバムでも、ラブリングを重ね付けした写真が使用されています。
さらに、女優の桐谷美玲さんも2016年の誕生日に現在の夫である三浦翔平さんからプレゼントされたピンクゴールドのラブリングを大切に使用しているそうです。彼女は子供とのお出かけにも気軽に身につけられるジュエリーとして、ラブリングを選ぶことが多いとのコメントもあります。
これらの芸能人が日常的にラブリングをつけっぱなしにしている姿を見ることで、多くの人がラブリングの実用性と美しさを再認識し、自分も同様に使いたいと感じるようになりました。芸能人の影響力は大きく、ラブリングの認知度と人気を高める大きな要因となっています。
また、国際的な視点では、アメリカの実業家でモデルのカイリー・ジェナーさんやカナダ出身の歌手ジャスティン・ビーバーさん、アメリカの女優アン・ハサウェイさんなども、カルティエのラブリングを着用している姿が見られます。このように、ラブリングは国境を越えて様々な著名人に愛されているジュエリーなのです。
ラブリングをつけっぱなしにしても変色しにくい理由とは
カルティエのラブリングが、つけっぱなしにしても変色しにくい理由は、使用されている素材と製造工程にあります。特に、高品質な貴金属を使用していることが大きな要因です。
カルティエのラブリングに使用されているゴールドは、K18(18金)と呼ばれる高純度の素材です。K18は金の含有量が75%で、残りの25%は他の金属で構成されています。この配合比率が、適度な強度と変色のしにくさをもたらしています。特にイエローゴールドのラブリングは、純度が高いため変色しにくく、長期間使用しても美しい輝きを保ちやすいのが特徴です。
また、プラチナ製のラブリングは、Pt950(プラチナ950)という素材が使われています。これはプラチナの含有量が95%という非常に高純度のもので、化学的にも非常に安定しています。そのため、汗や化粧品、日常的な化学物質に触れても変色しにくく、アレルギー反応を起こしにくいという利点もあります。
カルティエのラブリングは、表面仕上げにも工夫が施されています。高度な研磨技術により表面が滑らかに仕上げられており、汚れや酸化物が付着しにくくなっています。また、ビスモチーフは彫り込まれているため、表面が均一で汚れが溜まりにくい設計になっています。
さらに、カルティエのラブリングは、熱や酸による影響を受けにくい処理が施されています。特にゴールドは一般的に酸化しにくい金属ですが、カルティエはさらに特殊な処理を行うことで、日常生活で遭遇する様々な環境下でも変色しにくくなるよう工夫されています。
このように、高品質な素材選びから製造工程、表面処理まで、多くの要素がカルティエのラブリングの変色しにくさに貢献しています。ただし、完全に変色しないわけではないため、定期的なメンテナンスは必要です。
つけっぱなしでも問題ないが定期的なメンテナンスが必要
カルティエのラブリングは、つけっぱなしにしても基本的には問題ありませんが、美しさを長く保つためには定期的なメンテナンスが欠かせません。日常的な使用によって蓄積される汚れや、微細な傷を放置すると、徐々にリングの輝きが失われる可能性があります。
日常的なケアとしては、やわらかい布で優しく拭くことで、汗や汚れを除去することが大切です。特に汗をかきやすい季節や、ハンドクリームなどの化粧品を使用した後は、リングに残った成分が固着する前に軽く拭き取るとよいでしょう。
また、カルティエのラブリングの所有者の中には、ポリマールというゴールド用の磨きクロスを使用している方もいます。これは研磨剤を含んだ専用クロスで、表面の軽い傷や曇りを目立たなくすることができます。ただし、頻繁に使用すると金属の表面が少しずつ削れていく可能性があるため、月に1回程度の使用にとどめることをおすすめします。
より本格的なメンテナンスとしては、カルティエの公式店舗でのクリーニングサービスを利用するのが最適です。専門のスタッフによる超音波洗浄や、専用の機器を使った研磨・仕上げにより、新品同様の輝きを取り戻すことができます。多くのユーザーは、年に1〜2回ほどこのサービスを利用しているようです。
なお、ラブリングをつけっぱなしにする場合でも、温泉(特に硫黄泉)に入る時や、健康診断の際には外すことが推奨されています。また、強い化学薬品を使う作業や、強い衝撃が予想される激しいスポーツをする際にも、一時的に外しておくことでリングの損傷リスクを減らせます。
つけっぱなしにしつつも、適切なタイミングで一時的に外し、定期的なメンテナンスを行うことで、カルティエのラブリングは何年、何十年と美しさを保ち続けることができるでしょう。
カルティエのラブリングをつけっぱなしでも長持ちさせる方法
- ラブリングのクリーニング方法は専門店に相談するのがベスト
- つけっぱなしでも傷がつきにくくするためのコツは使い方にある
- ラブリングの種類による耐久性の違いを知ることが大切
- プラチナとゴールドでは変色やメンテナンス方法が異なる
- ラブリングのサイズ選びは長期使用を考慮して慎重に
- シンプルなデザインだからこそ長年つけっぱなしにできる理由
- まとめ:カルティエのラブリングをつけっぱなしにする際のポイント
ラブリングのクリーニング方法は専門店に相談するのがベスト

カルティエのラブリングを長く美しく保つためには、適切なクリーニング方法を知ることが重要です。最も確実なのは、やはりカルティエの公式店舗でのクリーニングサービスを利用することです。専門のスタッフが適切な方法でクリーニングを行ってくれるため、リングを傷つけるリスクなく、汚れや曇りを除去することができます。
カルティエの店舗では、超音波洗浄機を使用した洗浄や、専用の研磨剤による仕上げなど、家庭では難しい本格的なクリーニングを行っています。特に、ビスモチーフの細部に入り込んだ汚れなども効果的に除去できます。多くの愛用者は、半年に1回から1年に1回程度の頻度でこのサービスを利用しているようです。
ただし、頻繁に店舗に行くことが難しい場合は、家庭でもできる簡単なケアもあります。例えば、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に数分間浸け、その後柔らかい布で優しく拭き取る方法があります。この際、強くこすったり、漂白剤や研磨剤の強い洗剤を使ったりしないよう注意しましょう。
また、カルティエでは公式のクリーニングキットも販売しています。これには専用のクロスや洗浄液が含まれており、自宅でも安全にケアを行うことができます。クリーニングキットを使用する場合も、説明書に従い適切な方法で行うことが大切です。
なお、ダイヤモンドがセッティングされたラブリングの場合は、石の周りに汚れが溜まりやすいため、よりこまめなケアが必要になります。綿棒などを使って細かい部分の汚れを取り除くと良いでしょう。ただし、ダイヤモンド付きのラブリングについては、定期的に専門店でのチェックを受け、石がしっかりと固定されているか確認してもらうことをおすすめします。
つけっぱなしでも傷がつきにくくするためのコツは使い方にある
カルティエのラブリングをつけっぱなしにしても傷がつきにくくするためには、日常生活での使い方に工夫が必要です。ちょっとした心がけで、リングの美しさを長く保つことができます。
まず、手を使う作業をする際の注意点です。例えば、重い荷物を持つ時や、ドアの開閉、家具の移動などの際には、リングが直接物に当たらないよう意識することが大切です。特に硬い物との接触は、リングに傷をつける原因となります。可能であれば、そうした作業の前にはリングを外すか、手袋を着用するとよいでしょう。
また、キーボードを使う仕事や、スマートフォンの操作が多い場合は、リングが机やデバイスに接触して傷がつく可能性があります。このような場合、リングの位置を調整する(例えば、ビスモチーフが手の甲側に来るようにする)ことで、傷のリスクを減らせることがあります。
入浴時やハンドケアの際にも注意が必要です。石鹸やボディソープに含まれる成分が、リングの表面に付着して曇りの原因になることがあります。入浴後は柔らかい布でリングを軽く拭くことをおすすめします。また、ハンドクリームを使用する際は、リングを外してからクリームを塗り、完全に肌に浸透してから再びリングをつけるとよいでしょう。
さらに、スポーツやアウトドア活動を行う際には特に注意が必要です。例えば、ウェイトトレーニングやロッククライミングのような活動では、リングに強い圧力がかかり、変形や傷の原因となります。このような活動の前には、一時的にリングを外すことをおすすめします。
水泳や海水浴の際は、塩素や塩分がリングに付着するリスクがあります。これらは長期的にリングの劣化を促進する可能性があるため、水から上がった後には真水ですすいでから拭き取るようにしましょう。
これらの点に注意することで、カルティエのラブリングをつけっぱなしにしても、傷や劣化のリスクを最小限に抑えることができます。日常的な心がけが、大切なジュエリーを長く美しく保つ秘訣なのです。
ラブリングの種類による耐久性の違いを知ることが大切
カルティエのラブリングには、「通常のラブリング」「ミニラブリング」「スモールモデルのラブリング」など、様々な種類があります。つけっぱなしにする場合、これらの違いを理解することで、自分のライフスタイルに合った選択ができます。
通常のラブリングは、幅が約5.5mmあり、存在感のあるデザインが特徴です。ビスモチーフもしっかりと刻まれており、カルティエを象徴するアイテムとして人気があります。このタイプは、金属の量が多いため比較的重量感があり、耐久性も高いと言えるでしょう。ただし、普段つけ慣れていない方にとっては、最初は違和感を感じる可能性もあります。
一方、ミニラブリングは幅が約3.6mmとやや細めになっており、通常のラブリングよりも軽やかな印象です。指が華奢な方や、日常使いの快適さを重視する方に適しています。また、重ね付けを楽しみたい方にもおすすめです。通常のラブリングよりも金属の量が少ないため、価格も比較的抑えられています。ただし、細いぶん強い衝撃には弱い可能性があります。
さらに、スモールモデルのラブリングは幅が約2.6mmと最も細く、非常に繊細なデザインです。リングをつけ慣れていない方や、極力違和感なく日常使いしたい方に向いています。ただし、最も細いモデルであるため、強い力が加わると変形するリスクがあることを念頭に置いておく必要があります。
また、それぞれのモデルには、ダイヤモンドがセッティングされたバージョンもあります。ダイヤモンド付きのラブリングは、より華やかな印象を与えますが、石の周りに汚れが溜まりやすいため、こまめなケアが必要になります。ただし、カルティエのラブリングに使用されているダイヤモンドは、リングの中に埋め込まれるように設計されているため、通常の爪留めと比べて外れにくく、日常使いにも適しています。
このように、ラブリングの種類によって耐久性や着け心地、メンテナンスの頻度などが異なります。つけっぱなしにすることを前提に選ぶ場合は、自分のライフスタイルや好みに合わせて最適なモデルを選びましょう。実際に店舗で試着し、着け心地を確認することもおすすめです。
プラチナとゴールドでは変色やメンテナンス方法が異なる
カルティエのラブリングを長期間つけっぱなしにする場合、素材の特性を理解することが重要です。プラチナとゴールドでは、変色の仕方やメンテナンス方法に違いがあります。
プラチナ製のラブリングは、化学的に非常に安定しているため、変色しにくいのが大きな特徴です。汗や化粧品などに触れても、色が変わることはほとんどありません。また、金属アレルギーを起こしにくいという利点もあります。ただし、プラチナ特有の「白い傷」と呼ばれる擦れが生じることがあります。これは実際に削れたわけではなく、金属が移動して表面が荒れたように見える現象です。この白い傷は、専門店での研磨によって元の輝きを取り戻すことができます。
一方、イエローゴールドのラブリングは、温かみのある色合いが魅力ですが、時間の経過とともに少し色味が落ち着いてくることがあります。これは金属表面の酸化によるもので、カルティエの公式店舗でのポリッシングによって元の輝きを取り戻すことができます。イエローゴールドは比較的柔らかいため、傷がつきやすい面もありますが、その傷も時間とともに馴染んでいき、独特の風合いとなることもあります。
ピンクゴールドのラブリングは、銅の配合率が高いため、他のゴールドに比べて変色しやすい傾向があります。特に汗をかきやすい方や、頻繁にハンドクリームを使用する方は、ピンクゴールドの色味が徐々に変化していく可能性があります。こまめな拭き取りと定期的なクリーニングが重要です。
ホワイトゴールドのラブリングは、実はイエローゴールドに白色金属を加えた合金にロジウムという白い金属でコーティングされています。このコーティングは時間の経過とともに摩耗し、下地のゴールドの色味が出てくることがあります。そのため、ホワイトゴールドのラブリングは、数年に一度、カルティエの公式店舗でロジウムコーティングの再処理を行うことが推奨されています。
メンテナンス方法としては、どの素材であっても柔らかい布での定期的な拭き取りが基本です。ただし、研磨剤入りのクロスの使用頻度は、素材によって調整するとよいでしょう。プラチナは頻繁に使用しても問題ありませんが、ゴールドは表面が削れる可能性があるため、使用頻度を控えめにすることをおすすめします。
ラブリングのサイズ選びは長期使用を考慮して慎重に
カルティエのラブリングをつけっぱなしにするなら、サイズ選びは特に重要です。適切なサイズのリングは、快適な着け心地を提供するだけでなく、紛失や変形のリスクも減らせます。
一般的に、リングのサイズは季節や体調によって微妙に変化します。例えば、夏場や運動後は指が若干太くなりますし、冬場や冷えている時は指が細くなる傾向があります。そのため、ラブリングのサイズを選ぶ際は、こうした変動を考慮に入れることが大切です。
理想的なのは、最も指が太くなる状況(例:暑い日の夕方など)でもきつすぎず、最も指が細くなる状況(例:冷えた朝など)でも緩すぎないサイズを選ぶことです。具体的には、リングを着けた状態で指が少し赤くなったり、痕が残ったりするようならサイズが小さすぎる可能性があります。逆に、リングが指の付け根まで簡単に下がってくるようなら、サイズが大きすぎるかもしれません。
また、カルティエのラブリングは通常のリングと違い、サイズ直しが難しいという特徴があります。これは、リングの全周にビスモチーフが等間隔で刻まれているためで、サイズを変更するとこの間隔が不均一になってしまう可能性があるからです。カルティエに依頼してもサイズ直しを断られることもあるため、購入時には慎重にサイズを選ぶ必要があります。
実際、ラブリングのサイズが合わなくなった場合、多くの方は新しいサイズのリングを購入し直しているようです。そのため、長期間つけっぱなしにすることを前提に購入するなら、若干余裕のあるサイズを選ぶ方が安心かもしれません。ただし、あまりに大きすぎると日常生活で引っかかったり、紛失したりするリスクが高まるので注意が必要です。
カルティエの店舗では、専門のスタッフがサイズ測定をしてくれますので、つけっぱなしにする意向を伝え、最適なサイズをアドバイスしてもらうのがおすすめです。また、購入前には異なる時間帯や環境(朝と夕方、室内と室外など)で試着してみることも有効でしょう。
シンプルなデザインだからこそ長年つけっぱなしにできる理由
カルティエのラブリングが多くの人に長年愛され、つけっぱなしにされる大きな理由の一つに、そのシンプルかつ洗練されたデザインがあります。このデザイン性は、単なる美しさだけでなく、実用性にも直結しています。
ラブリングの最大の特徴は、リング全体に等間隔で刻まれたビスモチーフです。このモチーフは表面から大きく突出していないため、衣類や髪の毛に引っかかりにくく、日常生活でのストレスが少ないのが特徴です。また、リング自体が「平打ち」と呼ばれる形状で、厚みや幅が均一になっているため、指にフィットしやすく、長時間着けていても違和感が少ないのです。
さらに、ラブリングのデザインは時代を超えた普遍性を持っています。1983年に発表されてから現在に至るまで、基本的なデザインは変わっていません。そのため、10年、20年と経過しても古さを感じさせることなく、むしろヴィンテージとしての価値を高めていくジュエリーと言えるでしょう。流行に左右されないデザインであるからこそ、長期間つけっぱなしにしても飽きがこないのです。
また、ラブリングのシンプルさは多様なコーディネートとの相性の良さにもつながっています。カジュアルな服装にもフォーマルな場面にも自然に馴染むため、シーンを選ばず使用できます。ファッションが変わっても、ラブリングはその変化に柔軟に対応できるのです。
さらに、シンプルなデザインゆえに、他のジュエリーとの重ね付けも楽しめます。例えば、ミニラブリングと通常のラブリング、あるいはクラッシュ ドゥ カルティエやジュスト アン クルなど、カルティエの他のコレクションと組み合わせることで、個性的なスタイルを演出できます。重ね付けのトレンドが高まっている現在、シンプルなラブリングは中心的な役割を果たすアイテムとなっています。
このように、一見シンプルに見えるラブリングですが、その設計には日常的な使いやすさを追求した多くの工夫が凝らされています。そのバランスの取れたデザインが、何年、何十年とつけっぱなしにできる理由なのです。言わば、時代を超えて愛される「永遠の定番」なのです。
まとめ:カルティエのラブリングをつけっぱなしにする際のポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- カルティエのラブリングは日常使いに適したデザインで、つけっぱなしにしても問題ない構造になっている
- イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールド、プラチナなど素材によって耐久性や変色のしやすさが異なる
- プラチナは変色しにくく耐久性が高いため、つけっぱなしに最も適している
- ゴールド製ラブリングは柔らかい素材のため傷がつきやすいが、定期的なメンテナンスで美しさを保てる
- ラブリングのクリーニングは、カルティエの公式店舗での専門的なサービスを年1〜2回利用するのが最適
- 家庭でのお手入れは、柔らかい布での拭き取りや中性洗剤を使った優しい洗浄が基本
- 温泉(特に硫黄泉)や健康診断、強い化学薬品を使う作業時には一時的に外すことが推奨される
- ラブリングのサイズ選びは慎重に行い、サイズ直しが難しい特性を考慮する
- ミニラブリングやスモールモデルなど、種類によって着け心地や耐久性が異なるため自分のライフスタイルに合わせて選ぶ
- 重ね付けを楽しむ場合は、同素材のリングを選ぶと統一感が出る
- 長年使い込むことで生まれる傷も、愛着の証として楽しむ考え方もある
- シンプルで普遍的なデザインだからこそ、長期間使い続けても飽きがこない