「カボシャール」という香水の名前を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。グレ(GRES)から発売されているこのフレグランスは、1959年の誕生以来、多くの女性たちに愛され続けている名香として知られています。しかし、インターネット上では「お線香のような香り」「おじさんっぽい」といった評価も見受けられ、実際のところどのような香水なのか気になっている方も多いはずです。
そこで今回は、カボシャール香水について徹底的に調査を行いました。実際の使用者の口コミから価格帯、香りの特徴、購入方法まで、カボシャール香水に関する情報を網羅的にまとめています。さらに、よく混同されがちなカボティーヌとの違いや、シェリーなどの派生版についても詳しく解説していきます。
この記事のポイント |
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✅ カボシャール香水の基本情報と香りの特徴が分かる |
✅ 実際の使用者による口コミと評判を把握できる |
✅ 価格帯と購入方法の選択肢を理解できる |
✅ カボティーヌやシェリーなど関連商品との違いが明確になる |
カボシャール香水の基本知識とブランド背景
このセクションでは、カボシャール香水の基本的な情報について詳しく解説していきます。
- カボシャール香水はグレの代表的なシプレー系フレグランス
- カボシャール香水の香りの特徴は大人向けのスパイシーウッディ
- カボシャール香水の意味は「強情っぱり」でマダム・グレの精神を表現
- カボシャール香水とカボティーヌの違いは香調とターゲット層
- カボシャール香水のシェリーは現代風にアレンジされたバージョン
- グレ香水の歴史はファッションデザイナー・マダム・グレから始まる
カボシャール香水はグレの代表的なシプレー系フレグランス
カボシャール(Cabochard)は、フランスの香水ブランド「グレ(GRES)」を代表するシプレー系フレグランスとして、1959年に誕生しました。シプレー系とは、ベルガモットなどの柑橘系トップノートと、オークモス(苔)をベースとした香調のことで、クラシカルで洗練された香りが特徴です。
この香水は、調香師ベルナール・シャンによって創作され、当時のシプレー系香水の流行を受けて開発されました。グレは元々「シュダ」という軽いフローラルグリーンの香水を発売予定でしたが、市場のトレンドを考慮してカボシャールを同時展開することにしたのです。
🌟 カボシャールの基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
ブランド | グレ(GRES) |
発売年 | 1959年 |
調香師 | ベルナール・シャン |
香調 | シプレー・アニマリック |
対象 | 女性用 |
結果的に、カボシャールは予想を上回る大ヒットを記録し、10年間は需要に生産が追いつかないほどの人気商品となりました。この成功により、グレの本業である高級婦人服事業の不振を、カボシャール一本で補ったとも言われています。
現在でもカボシャールは、シプレー系香水の名香として多くの香水愛好家に愛され続けており、その独特な香りは一度嗅いだら忘れられない印象を残します。特に、個性的で強い香料が重なり合うことで生まれる奥深い香りは、カボシャールならではの魅力と言えるでしょう。
カボシャール香水の香りの特徴は大人向けのスパイシーウッディ
カボシャールの香りは、一言で表現するなら「大人の女性のためのスパイシーウッディ」です。その複雑で奥深い香りの構成を詳しく見ていきましょう。
まず、トップノートでは、ガルバヌムとアルデヒドが印象的な役割を果たします。ガルバヌムは強いグリーンノートが特徴的な樹脂で、アルデヒドは石鹸のような清潔感を演出します。セージも加わることで、ハーバルでクリーミーな香り立ちとなります。
ミドルノートには、ジャスミン、ローズ、イランイランといった濃厚なフローラルブーケが展開されます。特にイランイランの官能的で濃厚な香りが、カボシャール特有の蠱惑的な印象を作り出しています。
🌸 カボシャールの香りの構成
段階 | 香料 | 特徴 |
---|---|---|
トップ | ガルバヌム、アルデヒド、セージ | グリーンでクリーミー |
ミドル | ジャスミン、ローズ、イランイラン | 濃厚なフローラル |
ベース | パチュリ、オークモス、レザーアコード、サンダルウッド | ウッディでアニマリック |
そしてベースノートでは、パチュリのスパイシーさ、オークモスの苔の香り、レザーアコードの動物的な香り、サンダルウッドの温かみのあるウッディノートが絡み合います。この組み合わせが、カボシャール独特の「まったりとした魅惑的な香り」を生み出しているのです。
実際に使用した方からは、「最初はお寺のお香のような香りだが、時間が経つと高級石鹸のように感じる」という口コミも多く見られます。この変化こそが、カボシャールの大きな魅力の一つと言えるでしょう。
また、カボシャールは季節や時間帯を選ぶ香水としても知られています。秋冬の夜の時間帯に最も映える香りとされており、「ツイードの服に合わせたい」「5センチ以上のヒールの靴を履く日に使いたい」という声も多く聞かれます。
カボシャール香水の意味は「強情っぱり」でマダム・グレの精神を表現
カボシャール(Cabochard)という名前には、フランス語で「強情っぱり」「わがまま」という意味があります。この名前を香水に付けたのは、グレの創設者であるマダム・グレ本人でした。
マダム・グレは、1903年に生まれたフランスのファッションデザイナーで、本名をジェルメーヌ・エミリー・クレブといいます。彼女は第二次世界大戦中の1942年、ナチス・ドイツがパリを占領している最中に自身のオートクチュールハウスを開業しました。
🎨 マダム・グレの反骨精神を示すエピソード
時期 | 出来事 | 意味 |
---|---|---|
1942年 | ナチス占領下でハウス開業 | 困難な状況でも信念を貫く |
戦時中 | フランス三色旗をモチーフにしたコレクション発表 | ナチスへの公然とした反抗 |
戦時中 | レジスタンスをかくまう | 正義への強い信念 |
結果 | ドイツ当局により店舗閉鎖を余儀なくされる | 信念を曲げない姿勢の証明 |
彼女の「強情っぱり」な性格は、当時の状況を考えれば理解できるものです。ナチス支配下において、あえてフランス国旗の赤、白、青を使ったデザインを発表し、レジスタンス活動を支援するなど、自分の信念を決して曲げませんでした。
このような背景から、「カボシャール」という名前は単なる商品名ではなく、マダム・グレ自身の哲学と生き方を表現した名前だったのです。香水の性格も、複雑で個性的な香料がぶつかり合いながらも調和を保つという点で、マダム・グレの強い意志と芸術性を反映していると言えるでしょう。
現代において「強情っぱり」という言葉は、ネガティブな意味で使われることもありますが、カボシャールの場合は「自分の信念を貫く強い女性」という、ポジティブな意味合いで理解されています。実際に、この香水を愛用する女性たちからは「自立した女性に似合う香り」「自信に満ちたエレガンスを表現できる」といった声が多く聞かれます。
カボシャール香水とカボティーヌの違いは香調とターゲット層
グレの香水を調べていると、「カボシャール」と「カボティーヌ(Cabotine)」という2つの似た名前の香水があることに気づくでしょう。これらは同じグレブランドの商品ですが、実は全く異なる香調とターゲット層を持つ香水です。
カボティーヌは1990年に発売された、カボシャールよりも約30年後に登場した香水です。「カボティーヌ」はフランス語で「無邪気な妖精」という意味を持ち、カボシャールの「強情っぱり」とは対照的なネーミングとなっています。
🌺 カボシャールとカボティーヌの比較
項目 | カボシャール | カボティーヌ |
---|---|---|
発売年 | 1959年 | 1990年 |
意味 | 強情っぱり | 無邪気な妖精 |
香調 | シプレー・アニマリック | フローラル・グリーン |
ターゲット | 大人の女性(30代以上) | 若い女性(20〜30代) |
香りの印象 | 重厚で複雑 | 軽やかで爽やか |
季節 | 秋冬向け | 春夏向け |
香りの特徴についても大きな違いがあります。カボシャールが重厚で複雑なシプレー系であるのに対し、カボティーヌはフローラル・グリーン系で、より軽やかで親しみやすい香りとなっています。
カボティーヌのトップノートには、ピーチ、プラム、カシスなどのフルーティーな香りが使われており、ミドルにはフリージア、ムクゲ、ライラックなどの可愛らしい花の香りが展開されます。ベースには、ホワイトムスク、サンダルウッド、シダーウッドが配置され、全体的に清潔感のある仕上がりとなっています。
実際の口コミを見ても、この違いは明確に表れています。カボシャールについては「大人っぽい」「個性的」「好みが分かれる」といった評価が多い一方、カボティーヌについては「シャンプーのような香り」「爽やか」「若い女性向け」という声が目立ちます。
また、価格帯についても違いがあり、一般的にカボティーヌの方がカボシャールよりもリーズナブルな価格設定となっています。これは、ターゲット層の違いも影響していると考えられます。
カボシャール香水のシェリーは現代風にアレンジされたバージョン
カボシャールには、オリジナル版以外にも「カボシャール シェリー(Cabochard Cherie)」という派生商品が存在します。シェリーは2000年代に発売された、より現代的な女性のライフスタイルに合わせてアレンジされたバージョンです。
「シェリー(Cherie)」はフランス語で「愛しい人」「可愛い人」という意味を持ち、オリジナルのカボシャールよりも親しみやすい印象を与える名前となっています。これは、現代の女性により受け入れられやすい香りを目指した結果と言えるでしょう。
💖 カボシャール シェリーの特徴
要素 | 詳細 |
---|---|
香調 | フローラル・シプレー |
トップノート | ベルガモット、洋梨、バジル |
ミドルノート | ピンクペッパー、ヘリオトロープ、ローズ |
ベースノート | パチュリ、ムスク、サンダルウッド |
シェリーの香りは、オリジナルのカボシャールと比較して、よりフローラル要素が強調されています。トップノートには洋梨のフルーティーさが加わり、全体的に軽やかで現代的な印象を与えます。
ただし、ベースノートにはパチュリが残されているため、カボシャールらしい個性は保たれています。これにより、「カボシャールの血統を受け継ぎながらも、より多くの女性に愛されやすい香り」として位置づけられているのです。
実際の使用者からは、「オリジナルのカボシャールは少し重すぎると感じていたが、シェリーは普段使いしやすい」「カボシャールの良さを残しながら、現代的な感覚で楽しめる」といった評価を受けています。
価格帯については、オリジナルのカボシャールとほぼ同じ水準で販売されており、選択肢の一つとして検討する価値があると言えるでしょう。
グレ香水の歴史はファッションデザイナー・マダム・グレから始まる
グレ(GRES)というブランドの歴史を理解することで、カボシャール香水の背景もより深く理解できるでしょう。グレの創設者であるマダム・グレは、20世紀を代表するファッションデザイナーの一人として知られています。
マダム・グレは、本名をジェルメーヌ・エミリー・クレブといい、1903年にフランスで生まれました。彼女は若い頃から芸術に興味を持ち、当初は彫刻家を目指していましたが、後にファッションデザインの道に進みました。
👗 マダム・グレの功績
分野 | 功績 | 特徴 |
---|---|---|
ドレープ技術 | 古代ギリシャ風ドレスの復活 | 縫い目のない美しいドレープ |
技術革新 | 縫い目なしのコート開発 | パリモード界を驚かせる革新 |
顧客層 | 王侯貴族の女性たち | 最高級の顧客を持つ |
社会的影響 | ナチスへの抵抗活動 | 芸術を通じた政治的メッセージ |
彼女の最も有名な技術は、縫い目の見えないドレープを作り出すことでした。古代ギリシャの彫刻を思わせる美しいドレープのドレスは、当時のファッション界に革命をもたらしました。また、縫い目なしのコートを開発するなど、技術的な革新においても先駆者的な存在でした。
興味深いことに、ブランド名「GRES」は、マダム・グレの夫である**セルジュ(SERGE)**の名前のアナグラム(文字を組み替えたもの)です。これは、夫への愛情を表現する一方で、当時の社会において女性が事業を行う際の配慮でもあったと考えられています。
香水事業への参入は1959年のカボシャールが最初でしたが、これは本業である高級婦人服事業の業績を補完する目的もありました。しかし、カボシャールの予想を超える成功により、グレは香水ブランドとしても確固たる地位を築くことになったのです。
現在でもグレブランドは存続しており、カボシャールをはじめとする香水シリーズが世界中で販売されています。マダム・グレの「頑固なまでの美への追求」という哲学は、現代のグレ製品にも受け継がれていると言えるでしょう。
カボシャール香水の実際の評判と購入ガイド
ここからは、カボシャール香水の実際の評判や購入に関する実用的な情報をお伝えしていきます。
- カボシャール香水の口コミは「お線香系」で好みが分かれる傾向
- カボシャール香水の価格は2,500円から11,000円と幅広い
- カボシャール香水の購入方法は通販サイトやテスターでの確認がおすすめ
- カボシャール香水に似た香りの代替品も存在する
- カボシャール香水の正しい使い方は少量で夜の時間帯に
- カボシャール香水の種類はEDTとEDPで濃度が異なる
- まとめ:カボシャール香水は大人の女性のための個性的なフレグランス
カボシャール香水の口コミは「お線香系」で好みが分かれる傾向
カボシャール香水の口コミを徹底的に調査した結果、非常に好みが分かれる香水であることが明確になりました。特徴的なのは、多くの人が「お線香」「お寺」といった表現を使って香りを描写していることです。
アットコスメでの口コミを見ると、8件の投稿のうち5つ星評価が8件、1つ星評価が2件となっており、中間的な評価がほとんどないという極端な分布を示しています。これは、カボシャールが「愛する人は絶対的に愛し、苦手な人は全く受け付けない」タイプの香水であることを物語っています。
🌟 カボシャール香水の口コミ分析
評価タイプ | 主な意見 | 具体的なコメント例 |
---|---|---|
高評価 | お香→石鹸の変化が魅力 | 「つけて時間が経つと高級石鹸のように感じる」 |
高評価 | 大人の女性らしい香り | 「年配になるほど似合う香り」 |
高評価 | 和服にも合う | 「実は和服にもぴったり」 |
低評価 | 臭いと感じる | 「グェッ臭い!と思ってしまった」 |
低評価 | 理解できない | 「謎に包まれてしまった」 |
ポジティブな口コミでは、時間の経過による香りの変化を評価する声が多く見られます。「最初はお寺のお香のような香りだが、時間が経つと高級石鹸のように感じる」という意見が複数見られ、この変化こそがカボシャールの魅力の一つとして認識されています。
また、年齢に関する言及も興味深い特徴です。「年配になるほど似合う香り」「30代の頃愛用していたが、幼稚園のお迎えにもつけていた」といったコメントから、ある程度の年齢と経験を重ねた女性により受け入れられやすい香水であることがうかがえます。
一方で、ネガティブな口コミでは、初回の印象で拒否反応を示すケースが目立ちます。特に香水に慣れていない方や、軽やかなフローラル系を好む方にとっては、カボシャールの重厚感は受け入れ難いものかもしれません。
Yahoo!知恵袋では、「会社の女性がカボシャールをつけているが、とても良い香りでシャンプーのような甘い香りがする」という質問に対し、「それはカボティーヌかもしれない」という回答があり、実際に使用している香水を間違えて認識しているケースもあることが分かります。
カボシャール香水の価格は2,500円から11,000円と幅広い
カボシャール香水の価格調査を行った結果、販売サイトや商品の種類によって価格に大きな幅があることが判明しました。同じ100mlのオードトワレでも、最安値と最高値で4倍以上の差があります。
楽天市場での調査では、100mlのオードトワレで2,277円から11,000円まで、非常に幅広い価格帯で販売されています。この価格差は、主に以下の要因によるものと考えられます。
💰 カボシャール香水の価格帯別分類
価格帯 | 商品タイプ | 特徴 | 価格例 |
---|---|---|---|
2,000円台 | テスター品・訳あり品 | 箱なし、外観に多少の難あり | 2,277円〜2,970円 |
3,000円台 | 並行輸入品 | 正規品だが輸入ルートが異なる | 3,211円〜3,980円 |
4,000円台 | 正規品(一般販売) | 通常の小売価格 | 4,540円〜4,895円 |
8,000円台以上 | 正規品(定価販売) | 公式価格や高級店価格 | 8,800円〜11,000円 |
テスター品や訳あり品は最も安価ですが、外箱がない、スプレーノズルに多少の問題がある、などの条件がついています。ただし、中身の香水自体は正規品と同じものなので、香りを楽しむことが目的であれば十分に価値があると言えるでしょう。
並行輸入品は、正規の輸入代理店以外のルートで輸入された商品です。品質に問題はありませんが、アフターサービスが受けられない場合があります。価格的には最もバランスが取れた選択肢と言えるかもしれません。
正規品については、販売店によって価格に差があります。公式サイトでは10,450円(税込)で販売されている一方、一般の香水専門店では4,000円台で購入できることもあります。
また、容量による価格差も確認できます。30mlのオードトワレは5,500円、50mlは7,700円、100mlは10,450円(いずれも公式価格)となっており、容量あたりの単価を考えると100mlが最も経済的です。
アマゾンでの販売状況については、情報が限定的でしたが、おそらく3,000円台から8,000円台の範囲で販売されていると推測されます。
カボシャール香水の購入方法は通販サイトやテスターでの確認がおすすめ
カボシャール香水は、その個性的な香りから「事前に必ず試香してから購入すべき香水」の代表格と言えます。特に初めて購入を検討している方は、いくつかの方法で実際の香りを確認することを強くおすすめします。
まず、最も確実な方法は百貨店の香水売り場でのテスター試用です。ただし、カボシャールのような古典的な香水は、現在の百貨店では取り扱いが少なくなっている可能性があります。事前に電話で確認することをおすすめします。
🛒 カボシャール香水の購入方法と特徴
購入方法 | メリット | デメリット | おすすめ度 |
---|---|---|---|
百貨店・香水専門店 | 実際に試香可能 | 取り扱い店舗が限定的 | ★★★★★ |
楽天市場 | 価格選択肢が豊富 | 試香不可、偽物リスク | ★★★★☆ |
Amazon | 安心のプラットフォーム | 価格情報が限定的 | ★★★☆☆ |
公式サイト | 確実に正規品 | 価格が高め | ★★★☆☆ |
香水専門通販サイト | 専門的なサービス | 知名度の問題 | ★★★★☆ |
通販サイトでの購入を検討する場合は、以下の点に注意が必要です:
1. 返品・交換ポリシーの確認 香水は個人の好みに大きく左右される商品のため、返品・交換が可能かどうかを事前に確認しましょう。ただし、多くの通販サイトでは衛生上の理由から香水の返品を受け付けていません。
2. 販売者の信頼性チェック 特に楽天市場のような複数店舗が出店するプラットフォームでは、販売者の評価やレビューを必ず確認しましょう。香水の偽物や劣化品を販売する悪質な業者も存在します。
3. 商品説明の詳細確認 「テスター品」「並行輸入品」「訳あり品」などの表示を見落とさないようにしましょう。これらの表示は価格に大きく影響するため、購入前に必ず確認が必要です。
一部の香水専門通販サイトでは、サンプルサービスを提供しているところもあります。例えば、フラワーリキッドカンパニーでは、テスター貸出サービス(500円)や香りサンプルサービス(300円)を提供しており、事前に香りを確認することができます。
また、メルカリなどのフリマアプリでも多数出品されていますが、中古品や残量不明の商品が多いため、初回購入には適さないでしょう。
カボシャール香水に似た香りの代替品も存在する
カボシャールの香りを気に入ったものの、価格や入手性の問題で購入を迷っている方のために、類似した香りの代替品についても調査しました。シプレー系やアニマリック系の香水には、カボシャールと共通する要素を持つものがいくつか存在します。
まず、同じ調香師が手がけた香水として、男性用ですが「アラミス」があります。ベルナール・シャンが調香したこの香水は、カボシャールと同様にレザーやウッディノートが特徴的で、女性が使用しても違和感のない香りとして知られています。
🌿 カボシャール系統の代替香水
香水名 | ブランド | 類似点 | 相違点 | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
アラミス | エスティローダー | レザー、ウッディノート | 男性用、よりスパイシー | 3,000円台〜 |
バンディ | ロベール・ピゲ | シプレー系の先駆者 | より古典的 | 入手困難 |
ミス・ディオール(ヴィンテージ) | ディオール | シプレー・アニマリック | よりエレガント | 廃盤品 |
シャネル No.19 | シャネル | ガルバナム、グリーン | よりモダン | 8,000円台〜 |
シャネル No.19は、ガルバナムを多用したグリーン系の香水で、カボシャールのトップノートに近い印象を持ちます。ただし、全体的にはよりモダンで洗練された仕上がりとなっており、カボシャールのアニマリックな要素は控えめです。
ヴィンテージ版のミス・ディオール(現在のものとは処方が異なる)は、シプレー・アニマリック系の名香として、カボシャールと並び称されることがあります。ただし、現在は入手が困難で、見つけたとしても高価になる傾向があります。
また、グレの他の香水を試してみるのも一つの方法です。同じブランドの香水であれば、カボシャールとは異なる魅力を持ちながらも、ブランドの哲学を共有している可能性があります。
プチプラ系では、ボディショップやラッシュなどのブランドで、パチュリやサンダルウッドを主体とした香水を探してみるのも良いでしょう。完全に同じ香りではありませんが、カボシャールの一部の要素を楽しむことができるかもしれません。
ただし、どのような代替品であっても、カボシャールの独特な個性と複雑さを完全に再現することは困難です。やはり、カボシャールが気に入った場合は、オリジナルを購入することが最も満足度の高い選択と言えるでしょう。
カボシャール香水の正しい使い方は少量で夜の時間帯に
カボシャール香水は、その濃厚で個性的な香りから、使用方法に特別な注意が必要な香水の一つです。特に初めて使用する方は、適切な使い方を理解してから使用することをおすすめします。
まず、使用量についてです。カボシャールは非常に香り立ちが強い香水のため、通常の香水よりも少ない量で十分です。1〜2プッシュ程度から始めて、慣れてきたら量を調整するのが良いでしょう。
⏰ カボシャールの適切な使用シーン
時間帯 | 適性 | 理由 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
朝(出勤時) | △ | 職場で強すぎる可能性 | ★★☆☆☆ |
昼間(カジュアル) | △ | 重厚すぎる印象 | ★★☆☆☆ |
アフタヌーン(お出かけ) | ○ | 大人の時間に適している | ★★★★☆ |
夜(ディナー・パーティー) | ◎ | 最も映える時間帯 | ★★★★★ |
就寝前 | ○ | リラックス効果 | ★★★☆☆ |
付ける場所については、通常の香水と同様に、体温の高い部分に付けることで香りがよく立ちます。ただし、カボシャールの場合は、あまり目立つ場所に付けすぎると周囲への影響が心配されるため、以下の場所がおすすめです:
✅ おすすめの付け方
- 手首の内側(少量)
- 耳の後ろ(ごく少量)
- 胸元(服の下、肌に直接)
- 腰回り(香りが上気する効果)
❌ 避けるべき付け方
- 首筋(香りが強すぎる)
- 髪の毛(アルコールで髪が傷む)
- 服の上(シミになる可能性)
- 大量使用(周囲への配慮不足)
季節による使い分けも重要なポイントです。カボシャールは秋冬向けの香水とされていますが、夏場でも夜の時間帯であれば使用可能です。ただし、夏場は汗と混ざって香りが変化する可能性があるため、より少量の使用を心がけましょう。
また、カボシャールは香りの変化を楽しむ香水でもあります。付けてから時間の経過とともに、トップノートからベースノートへと変化していく過程を楽しむことで、この香水の真の魅力を理解することができるでしょう。
職場での使用については、業界や職場の雰囲気によって判断が分かれるところです。保守的な環境では避けた方が無難ですが、創作系やファッション関係の職場であれば、適量であれば問題ないかもしれません。
カボシャール香水の種類はEDTとEDPで濃度が異なる
カボシャール香水には、香料の濃度によって複数のバリエーションが存在します。主なものは「オードトワレ(EDT)」と「オードパルファム(EDP)」で、それぞれ異なる特徴を持っています。
香水の濃度による分類は、香料の含有率によって決まります。一般的に、EDTは5〜15%、EDPは15〜20%の香料が含まれており、濃度が高いほど持続時間が長く、香り立ちも強くなります。
🌹 カボシャールの種類別比較
種類 | 香料濃度 | 持続時間 | 香り立ち | 価格帯 | 適用シーン |
---|---|---|---|---|---|
EDT(オードトワレ) | 5〜15% | 3〜5時間 | 適度 | 7,000円〜11,000円 | 日常使い |
EDP(オードパルファム) | 15〜20% | 5〜8時間 | 強い | 11,000円〜15,000円 | 特別な場面 |
**オードトワレ(EDT)**は、カボシャールの中でも最も一般的なタイプです。適度な香り立ちと持続時間で、初めてカボシャールを試す方にもおすすめできます。職場や日常使いにも対応しやすい濃度と言えるでしょう。
**オードパルファム(EDP)**は、より濃厚で長時間持続するタイプです。特別な夜のお出かけやパーティーなど、印象的な香りを求める場面に適しています。ただし、香り立ちが強いため、使用量には特に注意が必要です。
実際の使用者からは、「EDTでも十分香りが強い」「EDPは本当に少量で十分」といった声が聞かれます。特にカボシャールのような個性的な香水の場合、濃度の違いが体感できるレベルで現れるため、選択は慎重に行う必要があります。
また、ボトルデザインについても若干の違いがあります。EDTは一般的にスプレータイプで、EDPはスプレータイプに加えて、伝統的なダブボトル(蓋を外して使うタイプ)も存在する場合があります。
価格面では、EDPの方がEDTよりも高価になるのが一般的です。ただし、持続時間を考慮すると、コストパフォーマンスではそれほど大きな差はないかもしれません。
選び方のポイントとしては、まず自分の香水使用頻度と使用シーンを考慮することが重要です。日常的に香水を使用し、様々なシーンで楽しみたい場合はEDTが適しているでしょう。一方、特別な場面でのみ使用し、強い印象を残したい場合はEDPが良い選択となります。
まとめ:カボシャール香水は大人の女性のための個性的なフレグランス
最後に記事のポイントをまとめます。
- カボシャールはグレブランドを代表するシプレー系香水で1959年から愛され続けている名香である
- 香りの特徴は「強情っぱり」という名前通りの個性的でスパイシーウッディな香調である
- トップノートはガルバヌムとアルデヒド、ミドルはジャスミンやローズ、ベースはパチュリやオークモスが特徴的である
- マダム・グレの反骨精神と芸術性を表現した香水として誕生した歴史的背景を持つ
- カボティーヌとは香調もターゲット層も全く異なる別の香水である
- シェリーは現代的にアレンジされたフローラル・シプレー系のバリエーションである
- 口コミでは「お線香系」と表現されることが多く好みが大きく分かれる傾向がある
- 価格帯は2,500円から11,000円と販売形態によって大きく異なる
- テスター品や並行輸入品を選ぶことで比較的リーズナブルに購入できる
- 事前の試香が必須レベルで重要な香水である
- 使用量は通常の香水より少なめで夜の時間帯が最も適している
- EDTとEDPで濃度と持続時間が異なり用途に応じて選択する必要がある
- 代替品としてアラミスやシャネルNo.19などの選択肢も存在する
- 大人の女性の自信とエレガンスを表現する特別な香水として位置づけられる
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://www.fragrance-u.jp/c/brand/gres/gg-cabochardnewet-100
- https://www.cosme.net/products/10041023/
- https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E9%A6%99%E6%B0%B4+%E3%82%AB%E3%83%9C%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB/
- https://www.amazon.co.jp/GRES-%E3%82%B0%E3%83%AC-%E3%82%AB%E3%83%9C%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%A0-100mL/dp/B07Y1YZ7S4
- https://www.ibeautystore.com/products/1775
- https://parfum-satori.hatenablog.com/entry/gres_cabochard
- https://ameblo.jp/ranunculusranunculus/entry-12739390672.html
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1090653385
- https://www.flower-liquid.com/parfum/fr-tl/woman/cabochard_edt.html
- https://jp.mercari.com/search?keyword=%E3%82%AB%E3%83%9C%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB