エルメスの庭シリーズは、世界中の美しい庭園をテーマにした芸術性の高い香水コレクションとして、多くの香水愛好家から愛され続けています。2003年に第1作「地中海の庭」が発売されてから20年以上の歴史を持つこのシリーズは、現在7種類の香水がラインナップされており、それぞれが異なる世界観と香りの特徴を持っています。
本記事では、エルメス庭シリーズの全7種類について、香りの特徴から価格情報、廃盤状況、人気ランキングまで、どこよりも詳しく調査してまとめました。初めて庭シリーズに触れる方から、すでにお気に入りを持っている方まで、きっと新しい発見があるはずです。
この記事のポイント |
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✅ エルメス庭シリーズ全7種類の詳細な香りの特徴がわかる |
✅ 2人の調香師の違いと作風の変化を理解できる |
✅ 廃盤情報と最新の価格相場を把握できる |
✅ 自分に合った庭シリーズの選び方がわかる |
香水 エルメス 庭シリーズの基礎知識
- 香水 エルメス 庭シリーズとは世界の庭園をテーマにした芸術的フレグランス
- エルメス 庭シリーズの歴史は2003年から始まった20年の物語
- エルメス 庭シリーズを手がけた2人の調香師の違い
- エルメス 庭シリーズの共通する特徴はフレッシュでデリケートな香り
- エルメス 庭シリーズで廃盤になったのはモンスーンの庭
- エルメス 庭シリーズの価格帯は30ml約9,000円から100ml約20,000円
香水 エルメス 庭シリーズとは世界の庭園をテーマにした芸術的フレグランス
エルメスの庭シリーズ(正式名称:庭園のフレグランス)は、世界各地の美しい庭園からインスピレーションを得て創られた香水コレクションです。**「○○の庭」**と名付けられたこのシリーズは、単なる香水ではなく、香りで表現された芸術作品として位置づけられています。
このシリーズの最大の特徴は、マーケティングテストを行わないという画期的なアプローチにあります。一般的な香水が市場調査を重視するのに対し、庭シリーズは調香師の感性とインスピレーションを最優先に創作されています。そのため、売れるか売れないかは度外視した純粋な芸術性を追求した香水となっているのです。
各香水は特定の地域や庭園をテーマにしており、調香師が実際にその土地を訪れ、現地で感じた印象を香りに込めています。チュニジア、エジプト、インド、パリ、中国、ベネチア、ギリシャといった多様な文化圏の庭園が表現されており、まるで香りを通じて世界旅行をしているような感覚を味わえます。
🌿 庭シリーズのコンセプト特徴
特徴 | 詳細 |
---|---|
テーマ性 | 世界各地の庭園を香りで表現 |
芸術性 | マーケティング調査なしの純粋創作 |
ストーリー性 | 調香師が実際に訪れた土地の印象を香りに込める |
普遍性 | 性別・年齢を問わず使えるユニセックスな香り |
庭シリーズは**「香りの散歩道」**とも呼ばれ、エルメスのエスプリ、場所に宿る魂、そして調香師のインスピレーションが見事に融合した作品群となっています。
エルメス 庭シリーズの歴史は2003年から始まった20年の物語
エルメス庭シリーズの歴史は、2003年の「地中海の庭」発売から始まりました。この記念すべき第1作が大ヒットを記録したことで、エルメスは翌年2004年に初代専属調香師との契約を結び、本格的なフレグランス展開をスタートさせました。
📅 庭シリーズ発売年表
発売年 | 香水名 | ロケーション | 調香師 |
---|---|---|---|
2003年 | 地中海の庭 | チュニジア | ジャン=クロード・エレナ |
2005年 | ナイルの庭 | エジプト | ジャン=クロード・エレナ |
2008年 | モンスーンの庭 | インド・ケララ州 | ジャン=クロード・エレナ |
2011年 | 屋根の上の庭 | パリ・エルメス本社屋上 | ジャン=クロード・エレナ |
2015年 | 李氏の庭 | 中国 | ジャン=クロード・エレナ |
2019年 | ラグーナの庭 | ベネチア | クリスティーヌ・ナジェル |
2023年 | シテールの庭 | ギリシャ・シテール島 | クリスティーヌ・ナジェル |
20年間で7つの香水が生み出されており、平均して約3年に1つのペースで新作が発表されています。特に注目すべきは、2016年に調香師が交代している点です。初代のジャン=クロード・エレナが手がけた5作品から、2代目のクリスティーヌ・ナジェルによる2作品へと引き継がれています。
この歴史の中で、庭シリーズは日本でも絶大な人気を獲得しました。特に「ナイルの庭」は香水サブスクリプションサービスでも常に人気ランキング上位に位置し、**”間違いない香水”**として多くの人に愛用されています。
エルメス 庭シリーズを手がけた2人の調香師の違い
エルメス庭シリーズの魅力を語る上で欠かせないのが、2人の天才調香師の存在です。初代ジャン=クロード・エレナと2代目クリスティーヌ・ナジェルは、それぞれ異なるアプローチで庭シリーズに独自の魅力をもたらしています。
👨🔬 ジャン=クロード・エレナ(初代専属調香師)
ジャン=クロード・エレナは、**「匂いは言葉、香水は文学」**という哲学を持つ世界的な調香師です。香水の聖地フランス・グラースに生まれ育ち、1968年に世界最古の香水アトリエ・ジボダン社の香水学校初の卒業生となりました。
エレナの作風はミニマリズムと洗練がテーマで、香りの構成をシンプルかつ奥深いものに仕上げることを得意としています。庭シリーズでは、実際に現地を訪れて感じた印象を文学的な表現で香りに込めており、まさに「香水という文学」を体現した作品群を生み出しました。
👩🔬 クリスティーヌ・ナジェル(2代目専属調香師)
クリスティーヌ・ナジェルは、スイス・ジュネーブ生まれで、元々は有機化学の研究者という異色の経歴を持つ調香師です。クロマトグラフィーを専門としていた科学者から調香師への転身は、香水業界でも珍しいキャリアパスです。
ナジェルの強みは科学的なアプローチと感性の融合にあります。ジョー・マローン・ロンドンでの経験も活かし、より現代的で親しみやすい香りづくりを得意としています。庭シリーズでは「ラグーナの庭」と「シテールの庭」を手がけ、エレナの芸術性を受け継ぎながらも、より華やかで女性的な表現を加えています。
🎨 2人の調香師の作風比較
比較項目 | ジャン=クロード・エレナ | クリスティーヌ・ナジェル |
---|---|---|
特徴 | 文学的、ミニマル、瞑想的 | 科学的、現代的、親しみやすい |
香りの印象 | 透明感、知的、上品 | 華やか、フローラル、女性的 |
代表作 | 地中海の庭、ナイルの庭 | ラグーナの庭、シテールの庭 |
エルメス 庭シリーズの共通する特徴はフレッシュでデリケートな香り
エルメス庭シリーズ全体に共通する特徴として、フレッシュでデリケートな香りが挙げられます。これは調香師が変わっても受け継がれている庭シリーズのアイデンティティです。
🌸 庭シリーズ共通の特徴
1. 上質な香料を使用したユニセックスな香り 庭シリーズは世界各地の庭園をモチーフにしているため、花や草、木、水などのナチュラルでボタニカルな香りが中心となっています。人工的な甘さやどぎつさを感じない心地よい香調は多くの人に好感を持たれ、性別や年齢を問わず使いやすいのが特徴です。
2. 普段使いしやすい「オードトワレ」 庭シリーズの香水はすべて**オードトワレ(EDT)**で統一されています。香料濃度は5〜8%程度で、持続時間は3〜4時間と適度な強さです。朝つけたら午後にリタッチするような使い方がベストで、湿度や気温の高い季節にもおすすめの濃度です。
3. 透明感とみずみずしさを表現した優しいタッチ 庭シリーズは水彩画のような優しいタッチが魅力です。夏でも使えるフレッシュで軽やかな香りでありながら、芸術のように緻密に計算されたデリケートな上品さを楽しめます。
4. シングルノート構成による香りの安定性 庭シリーズの特徴として、シングルノートに設計されていることが挙げられます。一般的な香水のようなトップ→ミドル→ラストという大きな変化ではなく、時間をかけて緩やかに香りが変化していきます。これにより、一日中安定した香りを楽しめるのです。
エルメス 庭シリーズで廃盤になったのはモンスーンの庭
調査の結果、**エルメス庭シリーズで廃盤となったのは「モンスーンの庭」**であることが判明しました。2024年現在、エルメス公式サイトのラインナップからも除外されており、一部地域では入手困難な状況が続いています。
⚠️ モンスーンの庭廃盤情報
項目 | 詳細 |
---|---|
廃盤時期 | 2024年頃(推定) |
公式サイト | ラインナップから除外済み |
海外での状況 | アメリカでも入手困難 |
現在の入手方法 | 並行輸入品、在庫限り |
モンスーンの庭は2008年に発売されたインド・ケララ州をテーマにした香水で、ジンジャーやカルダモンなどのスパイスが特徴的な個性的な香りでした。「太陽に奪われたものをモンスーンの後に取り返す」というコンセプトで、水であふれた世界の自然のよみがえりを表現していました。
しかし、庭シリーズの中でも好き嫌いが分かれる香りとして知られており、スパイス系の香りを強く感じるときはカレーのような印象を与えることもありました。おそらく、この独特な香りの特徴が廃盤の要因の一つと推測されます。
現在でもネットショップでは在庫品を見つけることができる場合がありますが、見つけた際は貴重な機会として考えて良いでしょう。
エルメス 庭シリーズの価格帯は30ml約9,000円から100ml約20,000円
エルメス庭シリーズの価格は、エルメスの他の香水に比べてやや購入しやすい価格帯に設定されています。2024年現在の公式価格と実際の販売価格について詳しく調査しました。
💰 庭シリーズ公式価格表(2024年)
容量 | 公式価格(税込) | 1mlあたり単価 | プッシュ回数目安 |
---|---|---|---|
30ml | 9,460円 | 約315円 | 約200回 |
50ml | 14,520円 | 約290円 | 約330回 |
100ml | 20,350円 | 約204円 | 約660回 |
100mlサイズが最もコストパフォーマンスが良いことがわかります。1mlあたりの単価が約204円と、30mlサイズと比較して約35%お得になります。
🛒 実際の販売価格相場
実際の販売価格は、正規品と並行輸入品で差があります:
- 正規品:公式価格とほぼ同額〜10%程度の割引
- 並行輸入品:公式価格の20〜30%割引が相場
- ミニボトル:1.5ml〜15mlで800円〜4,000円程度
特に楽天市場やAmazonでは、並行輸入品を中心に割引価格で販売されているケースが多く見られます。ただし、香水は偽物も流通しているため、信頼できる販売者からの購入をおすすめします。
香水 エルメス 庭シリーズ全7種の徹底比較
- エルメス ナイルの庭は庭シリーズ最も人気が高い万人受けする香り
- エルメス 地中海の庭はシリーズ第1作で最も知的な印象を与える香り
- エルメス 屋根の上の庭はフルーティーで親しみやすい香り
- エルメス 李氏の庭は中国をイメージしたグリーン・シトラス系の香り
- エルメス ラグーナの庭はフローラル系で女性らしさが際立つ香り
- エルメス シテールの庭は最新作でウッディ・シトラス系の香り
- エルメス 庭シリーズのお試し方法はミニボトルやサンプルから始めるのがおすすめ
- まとめ:香水 エルメス 庭シリーズは個性豊かな7つの世界観を楽しめる
エルメス ナイルの庭は庭シリーズ最も人気が高い万人受けする香り
ナイルの庭は、庭シリーズの中で**最も人気が高く、”間違いない香水”**として多くの人に愛用されている香水です。2005年に発売されたこの香水は、エジプトのアスワンにある島で調香師が見つけたグリーンマンゴーの木からインスピレーションを得て創られました。
🥭 ナイルの庭の特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
香りの系統 | グリーン・ウッディ系 |
キーノート | グリーンマンゴー、ロータス、シカモア |
印象 | フレッシュ、万人受け、優しい |
適用シーン | オフィス、デイリー使い、リラックスタイム |
ナイルの庭の最大の魅力は、甘すぎず爽やかすぎずの絶妙なバランスにあります。グレープフルーツやグリーンマンゴーの苦味のある爽やかさとウッディが終始香り、体温や気温によってはアイリスやムスクのパウダリーな香りが石鹸のように感じられることもあります。
**「エジプト=ミステリアスかつヘビーでオリエンタルな香り」**という西洋の固定観念を覆すため、調香師は意図的にエキゾチックな花々やスパイス、インセンスなどの要素を取り除いたそうです。その結果、拍子抜けするほどライトでモダン、みずみずしさを感じる香りに仕上がっています。
👥 利用者の声(調査結果より)
- 女性:「落ち着いた優しい香りで、できる女を演出してくれる」
- 男性:「甘すぎず爽やかすぎず、控えめ男子のモテ香水として話題」
- 共通:「上質な印象で、気持ちの切り替えも後押ししてくれる」
ナイルの庭は本当にマジックのようにその時々で色々な顔を見せる芸術的なフレグランスとしても評価されており、同じ香水でも体調や気温によって異なる印象を楽しめるのも大きな魅力です。
エルメス 地中海の庭はシリーズ第1作で最も知的な印象を与える香り
地中海の庭は、2003年に発売された庭シリーズ記念すべき第1作であり、このシリーズの大ヒットの立役者となった香水です。チュニジアの知人宅の庭で、イチジクの葉の香りを嗅ぐ女性の姿にインスパイアされて創られました。
🌿 地中海の庭の特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
香りの系統 | シトラス・フローラル系 |
キーノート | イチジクの葉、ベルガモット、レモン、セイヨウキョウチクトウ |
印象 | 知的、スタイリッシュ、上品 |
適用シーン | ビジネス、知的な印象を与えたい場面 |
地中海の庭は**「これぞエルメス!」という知的でスタイリッシュな匂いが最も強く感じられる香水として評価されています。「地中海」というネーミングからマリンノートを想像する方も多いかもしれませんが、実際はシトラス・フローラル系**の香りです。
トップノートはほんのり苦いシトラスとフランキンセンスやサイプレスのミントのような清涼感、クールなジュニパーなど、メンズのトニックのようにキリッと爽快な印象です。この香りが男性らしいと表現する人も多く、ハンサムな印象を与えます。
しかし、トップノートを抜けるとイチジクの優しい甘さが出てきてまろやかな香りに変化します。控えめで自然な甘さのため嫌味になることはなく、終始上品な香り立ちを保っています。
🎭 地中海の庭の印象変化
時間経過 | 香りの特徴 | 印象 |
---|---|---|
つけてすぐ | 苦いシトラス、清涼感 | ハンサム、男性的 |
30分後 | イチジクの甘さ登場 | まろやか、上品 |
1時間後 | 甘さと苦味のバランス | 知的、落ち着いた |
「最初はかなりクセのある香りに感じたけど、嗅いでいるうちに虜になってしまった」という声が続出する不思議な香りでもあり、オフィスでも浮かない、デイリー使いに最適な香りとして人気です。
エルメス 屋根の上の庭はフルーティーで親しみやすい香り
屋根の上の庭は、パリのエルメス本社ビルの屋上にある「シークレットガーデン」からインスピレーションを得た香水です。2011年に発売されたこの香水は、庭シリーズの中で最も親しみやすい香りとして評価されています。
🍎 屋根の上の庭の特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
香りの系統 | グリーン・フルーティ・フローラル系 |
キーノート | 洋梨、アップル、マグノリア、ローズ |
印象 | 親しみやすい、ハッピー、軽やか |
適用シーン | デイリー使い、カジュアル、明るい気分になりたい時 |
屋根の上の庭の魅力は、洋梨やアップルのみずみずしい果実感にあります。ただし、よくある甘すぎる安っぽい果実感ではなく、皮の苦みや酸味も感じる果樹園のフルーツの香りとして表現されています。
マグノリアやローズも使われているため華やかで女性らしい香りを想像する方も多いかもしれませんが、終始グラス(草)の青々とした香りが効いているため甘さは控えめで、ウリ系の爽やかさが強い香りです。
👨👩👧👦 利用シーン別の評価
シーン | 評価 | 理由 |
---|---|---|
ビジネス | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 控えめな甘さで香害にならない |
デート | ⭐⭐⭐⭐ | ハッピーで親しみやすい印象 |
カジュアル | ⭐⭐⭐⭐⭐ | リラックス感があり使いやすい |
フォーマル | ⭐⭐⭐ | 軽やかすぎる場合もある |
大人のフルーティーフローラルとして、通常であれば男性が敬遠するジャンルですが、屋根の上の庭ならリアルで爽やかな明るい香調のため、誰が使っても好感度が高まる印象を受けます。
「地中海の庭」や「ナイルの庭」が定番すぎてもう少しひねりが欲しい、という方にもおすすめの香水です。
エルメス 李氏の庭は中国をイメージしたグリーン・シトラス系の香り
李氏の庭は、2015年に発売されたジャン=クロード・エレナが手がけた最後の庭シリーズ作品です。中国の様々な庭園を見て回った調香師が、中国特有の素材にインスパイアされて創った香水で、架空の場所がテーマとなっています。
🏮 李氏の庭の特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
香りの系統 | グリーン・シトラス系 |
キーノート | 金柑(キンカン)、ジャスミン・サンバック、ミント |
印象 | 知的、みずみずしい、落ち着いた |
適用シーン | 知的な印象を演出したい時、夏の香水として |
李氏の庭の特徴は、少し甘めの落ち着いた柑橘である金柑と、土っぽさの残る清々しいミントがフレッシュな印象を作り出していることです。また、ジャスミン・サンバックはジャスミン茶に使われる品種で、グリーンでみずみずしく、ふわふわ軽いフローラルの香りが特徴的です。
この香水はトップノートやミドルノートなどの区別のない構成のため、金柑とジャスミン・サンバックがらせんのように絡みあって長く香り続けます。
🌿 李氏の庭の香りの変化
要素 | 香りの表現 | 印象 |
---|---|---|
金柑 | 甘めの落ち着いた柑橘 | 中国らしい独特の柑橘感 |
ジャスミン・サンバック | グリーンでみずみずしい | ジャスミン茶のような上品さ |
ミント | 土っぽさの残る清涼感 | アジアの庭園の涼しさ |
全体 | しっとりした情景 | 朝露、雨上がり、霧の立ち込める |
ジャスミン・サンバックのみずみずしさやミントの清涼感はアクアノートにつながりますが、「朝露に濡れた」「雨の後」「霧の立ちこめる」と表現できるような、しっとりした情景を連想させます。
竹のようなグリーンな葉の香りと渋みのある土のような香りも混じり合って、なんとも風情のある落ち着いた庭園の香りに仕上がっています。
エルメス ラグーナの庭はフローラル系で女性らしさが際立つ香り
ラグーナの庭は、2019年に発売されたクリスティーヌ・ナジェル初の庭シリーズ作品です。水の都ベネチアにある「イーデンの庭園(海中庭園)」をテーマにしており、庭シリーズの中で最も華やかで女性的な香りとして評価されています。
🌊 ラグーナの庭の特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
香りの系統 | フローラル・ウッディ系 |
キーノート | マグノリア、トベラ、ホワイトリリー、ソルティノート |
印象 | 華やか、女性的、ゴージャス |
適用シーン | パーティー、特別な日、エレガントな印象を演出したい時 |
ラグーナの庭はユニセックスで使える庭シリーズ全作品の中でも、華やかで女性寄りの香りです。モデルとなった「イーデンの庭園」は一般公開されておらず、調香師が中に立ち入ることも大変な苦労を伴ったという神秘的な庭園です。
この海中庭園は海の中に大木の根が浸かっているという独特の光景が見られ、「ラグーナの庭」が華やかなフローラルの後にマリンノートとウッディノートが感じられるのは、そういった世界を描いているからです。
🎨 ラグーナの庭の香りの展開
段階 | 主な香り | 印象 |
---|---|---|
初期 | マグノリア、リリー | 華やか、フローラル中心 |
中期 | マリンノート、ウッディノート | 海中庭園の神秘性 |
後期 | 乾いたムスク、パウダリー | 上品、大人っぽい |
利用者の評価は体験レベルによって分かれる傾向があります:
- 香水初心者・若い方:「パーティー向け」「ゴージャス」「大人っぽい」
- 香水上級者:「デイリー使いOK」「華やかではあるがすぐに軽くなる」
この評価の違いは、庭シリーズが気候や体調・体質などの条件で受ける印象も変わる芸術的でデリケートな香りであることを示しています。
エルメス シテールの庭は最新作でウッディ・シトラス系の香り
シテールの庭は、2023年に発売された庭シリーズ最新作で、ギリシャのシテール島をテーマにした香水です。クリスティーヌ・ナジェルが手がけた2作目として、ウッディ・シトラス系の新しい香りの世界を提案しています。
🇬🇷 シテールの庭の特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
香りの系統 | ウッディ・シトラス系 |
キーノート | オリーブの木、フレッシュピスタチオ、草原(イネ科) |
印象 | ウォーム、センシュアル、ミステリアス |
適用シーン | 秋冬、特別な場面、大人の印象を演出したい時 |
シテールの庭のコンセプトは**「花の色や木々の緑を持たない、夏の陽光がほぼ一年中降り注ぐ黄金色に輝く庭園」**です。これまでの庭シリーズとは異なり、グリーンよりもウォーム系の印象が強い香水となっています。
包み込むような黄金の草原、オリーブの木の力強さ、フレッシュなピスタチオのやさしさを組み合わせた香りは、これまでの庭シリーズにはないクリーミーな甘さとミステリアスな印象を持っています。
🌰 シテールの庭の独特な要素
要素 | 特徴 | 他の庭シリーズとの違い |
---|---|---|
オリーブの木 | 力強く、土っぽい | よりウッディな印象 |
ピスタチオ | クリーミーな甘さ | ナッツ系の新しい要素 |
草原 | 黄金色の暖かさ | 従来のグリーンとは異なる |
口コミでは**「クラシカルな石鹸のような清潔な香り」**という評価も見られ、オリーブの木という自然素材でありながら、都会的で洗練された印象も併せ持っています。
最新作ということもあり、まだ利用者の声は限定的ですが、庭シリーズの新たな可能性を示す作品として注目されています。
エルメス 庭シリーズのお試し方法はミニボトルやサンプルから始めるのがおすすめ
エルメス庭シリーズは体温や体質によって香りの印象が大きく異なるため、フルボトル購入前に必ずお試しすることを強くおすすめします。幸い、庭シリーズは様々な方法でお試しが可能です。
🧪 お試し方法一覧
方法 | 容量 | 価格帯 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
ミニボトル(公式) | 15ml | 3,000円〜4,000円 | 正規品、十分な量 | やや高価 |
ミニボトル(並行輸入) | 7.5ml-15ml | 1,500円〜3,000円 | コスパ良い | 真偽の確認が必要 |
アトマイザー | 1.5ml-10ml | 800円〜2,000円 | 最安、種類豊富 | 少量、品質にばらつき |
4本セット | 7.5ml×4本 | 9,000円〜10,000円 | 複数比較可能 | 初期投資大 |
店頭テスター | – | 無料 | 無料でお試し | 時間制限あり |
🎯 おすすめのお試し手順
ステップ1:店頭でのテスト まずは百貨店やエルメス直営店で実際に肌につけてテストしてみましょう。庭シリーズは体温や体質で香りが変わるため、必ず自分の肌で確認することが重要です。
ステップ2:ミニボトルでの本格テスト 気に入った香水があれば、15ml程度のミニボトルを購入して数日間使ってみましょう。1日の香りの変化や、季節による印象の違いも確認できます。
ステップ3:4本セットでの比較 複数の香水に興味がある場合は、7.5ml×4本セットがお得です。庭シリーズの世界観を網羅的に体験できます。
⚠️ 購入時の注意点
- 正規品と並行輸入品の違いを理解する:価格は安くても品質保証に差がある
- 信頼できる販売者を選ぶ:香水の偽物も流通している
- 返品・交換ポリシーを確認する:肌に合わない場合の対応策を確認
特に庭シリーズは**「最初はクセのある香りに感じたけど、使っているうちに虜になった」**という声も多いため、焦らずじっくりとお試しすることが大切です。
まとめ:香水 エルメス 庭シリーズは個性豊かな7つの世界観を楽しめる
最後に記事のポイントをまとめます。
- エルメス庭シリーズは世界各地の庭園をテーマにした芸術的香水コレクションである
- 2003年から20年の歴史を持ち、現在7種類の香水がラインナップされている
- 初代ジャン=クロード・エレナと2代目クリスティーヌ・ナジェルの2人の調香師が手がけている
- 全ての香水がオードトワレで統一され、フレッシュでデリケートな香りが特徴である
- モンスーンの庭のみ廃盤となり、現在は入手困難な状況である
- 価格帯は30ml約9,000円から100ml約20,000円で、エルメスとしては購入しやすい
- ナイルの庭が最も人気が高く、万人受けする香りとして評価されている
- 地中海の庭は知的でスタイリッシュな印象を与える記念すべき第1作である
- 屋根の上の庭はフルーティーで親しみやすく、日常使いに最適である
- 李氏の庭は中国をテーマにしたグリーン・シトラス系で、金柑の香りが特徴的である
- ラグーナの庭は庭シリーズで最も華やかで女性的な香りを持つ
- シテールの庭は2023年発売の最新作で、ウッディ・シトラス系の新しい世界観を提案している
- 体温や体質で香りの印象が変わるため、必ずお試ししてから購入することが重要である
- ミニボトルや4本セットなど、様々なお試し方法が用意されている
- 各香水は異なる文化圏をテーマにしており、香りを通じて世界旅行を楽しめる
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://coloria.jp/magazine/articles/0nPNK
- https://www.hermes.com/jp/ja/content/283154-fragrances-collection-jardins/
- https://kaori.air-marketing.co.jp/ranking/hermes-garden-series-comparison-ranking/
- https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%82%B9+%E5%BA%AD%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA/
- https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%82%B9%E9%A6%99%E6%B0%B4%E5%BA%AD%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA/s?k=%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%82%B9%E9%A6%99%E6%B0%B4%E5%BA%AD%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA
- https://ameblo.jp/izumilove-04/entry-12768458754.html
- https://ameblo.jp/nino3yamomoka/entry-12897231767.html
- https://ease9.com/magazine/articles/post394
- https://travelingpetitegirl.com/info/394901196.shtml